研究課題/領域番号 |
10440003
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代数学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
伊藤 達郎 金沢大学, 理学部, 教授 (90015909)
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研究分担者 |
野村 和正 東京医科歯科大学, 教養部, 教授 (40111645)
宗政 昭弘 九州大学, 大学院・理数学研究院, 助教授 (50219862)
山田 美枝子 金沢大学, 理学部, 教授 (70130226)
平木 彰 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (90294181)
吉荒 聡 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (10230674)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
2001年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2000年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1999年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1998年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | Terwilliger algebra / TD-pair / P-and Q-polynomial / Quantum group / q-Onsager algebra / association scheme / spin model / distance-regular / Quantum Group / nonthin / Jacobi sum / spir model / cyclotomic scheme |
研究概要 |
本研究の最大の研究成果はTerwilliger algebraのnonthin表現の研究においてbreakthroughがあったことである。このbreakthoughに的をしぼり、いかにしてnonthin表現の表現論を完成しようとしているかを説明する。その他の研究成果については、代表的なものとして、cyclotomic schemeのTerwilliger algebraの研究が整数論との関連のもとに深まったこと、spin modelとquantum groupとTerwilliger algebraとの係わりが見出されたこと、type II matrixの構造に新知見が得られたことなどの先駆的仕事をあげるにとどめる。 本研究ではnonthincaseにおいて、classical parameterを持つP-and Q-polynomial schemaのT-algerbaの表現について、以下のような成果が得られた(ただし、ここではclassical parameterを通常より変数が1個少ない意味に解釈している)。 endpoint 1のirreducible T-moduleはladder basisという非常に良い性質をもつ(Hobart-伊藤)。最も簡単なparameterの場合、irreducible T-moduleは、Onsager algebraの有限次元既約表現から求まる(伊藤-田辺-Terwilliger)。以上の結果を一般の場合に拡張するための基本となる構造定理がT-moduleに対して得られ、Onsager algebraのq-analogue(q-Onsager algebra)が定義された(伊藤-田辺-Terwilliger)。 以上により、classical parameterの場合、問題はq-Onsager algebraの有限次元既約表現に帰着する。diameterが3のとき、q-Onsager algebraの有限次元既約表現は、affine quantom algebra U_g(sl_2)のtype(1,1)表現から求まる(伊藤-田辺-Benkart-Terwilliger、論文準備中)。これが初めに述べたbreakthroughであり、この結果を一般のdiameterに拡張するのが、今後の研究の目標となる。
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