研究課題/領域番号 |
10440066
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
川辺 幸子 (奥村 幸子) (2000) 国立天文台, 電波天文学研究系, 助教授 (20224842)
森田 耕一郎 (1998-1999) 国立天文台, 電波天文学研究系, 助教授 (20167688)
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研究分担者 |
阪本 成一 国立天文台, 電波天文学研究系, 助手 (60300711)
石黒 真木夫 統計数理研究所, 予備制御研究系, 教授 (10000217)
石黒 正人 国立天文台, 電波天文学研究系, 教授 (40023684)
川辺 幸子 (奥村 幸子) 国立天文台, 電波天文学研究系, 助教授 (20224842)
川辺 良平 国立天文台, 電波天文学研究系, 教授 (10195141)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
11,800千円 (直接経費: 11,800千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
1998年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
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キーワード | 電波干渉計 / 位相補正 / 高速スイッチング法 / 伝幡路揺らぎ / ミリ波 / 星形成 / 電波干渉系 / 伝播路揺らぎ / 電波天文学 / 電波伝播 / 開口合成 |
研究概要 |
この電波シーイングの劣化を補正する手法として、いくつかの方法が検討されている。本研究では、その中で最も確実と考えられている高速スイッチング法をNMAにおいて実現し、原子惑星系円盤の詳細な観測的研究を行うことを目的としている。 本研究は、1998年度から3ヵ年で行った。初年度において、アンテナ性能の確認、NMAにおける観測手法の確立と制御ソフトウェアの改造を行い、さらに点状電波源を用いた試験観測を行った。1999年度には、試験観測の結果の解析を詳細に行い、高速スイッチング法の有効性と、野辺山での適用限界について明らかにした。2000年度には、この間行った原始惑星系円盤の高空間分解能観測の解析を行い、その物理的進化について議論を行った。 本研究の結果、高速スイッチング法がNMAにおいてもある程度有効であることが確認出来、手法としての確立が出来た。しかし、一方で、条件によって、補正の効率がかなり変わることも明らかになり、基準天体などを使って、実効的なシーイングを確認する必要があることもわかった。また、本研究で実施した観測から、以下の事実が明らかになった。 (1)星の進化に伴うディスクの温度低下傾向が再確認された。 (2)(2)ディスク進化とダストオパシティの周波数依存性との間には明瞭な相関は見られない。 (1),(2)の結果より以下の解釈が成り立つ。原始惑星系円盤は中心星が古典的Tタウリ型星から弱輝線Tタウリ型星へと進化する過程において質量降着率が低下するが、その期間内ではダスト沈澱、及びダスト成長の兆候は見られない。
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