研究課題/領域番号 |
10440125
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
固体地球物理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
深尾 良夫 東京大学, 地震研究所, 教授 (10022708)
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研究分担者 |
岡元 太郎 東京工業大学, 理学部, 助手 (40270920)
金沢 敏彦 (金澤 敏彦) 東京大学, 地震研究所, 教授 (30114698)
笠原 順三 東京大学, 地震研究所, 教授 (70012953)
神定 健二 気象庁, 気象研究所, 主任研究官
江口 孝雄 防災科学研究所, 主任研究員
綿田 辰吾 東京大学, 地震研究所, 助手 (30301112)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1999年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
1998年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
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キーワード | 海底火山 / 海底地震計 / 水中音波 / 地震波 / 海底 / T-phase |
研究概要 |
(1)水中音波を用いた海底下特異地震のメカニズムの解明 鳥島近海に発生したCLVDと呼ばれる特異なメカニズムを持つ地震に伴って多数の水中音波が発生していることを発見した。この水中音波を解析することにより、CLVD地震に伴う地殻の変形により震源域のマグマが絞り出され上昇したこと、この上昇に伴って移動性の火山地震が発生したこと、この火山地震により多数の水中音波が励起されたことが判明した。これらの結果は既に論文にまとめ国際誌JGIに発表されている。 (2)水中多重反射波を用いた海底地震活動の解明 房総沖に多発する「水中音波もどき」のイベントを発見し、これが房総沖のごく限られた地域の海底下ごく浅所に発生した地震活動によるものであることをつきとめた。またこの「水中音波もどき」の正体を明らかにする理論的研究を行い、それが堆積層内にトラップされたS波と水中多重反射波とがカップルした波であることをつきとめ、これをOcean-coupled sedimentary shear waves と名付けた。この波は今後海底地殻活動を探索する上で重要になると考えられる。これらの結果は既に論文にまとめ国際誌JGRに印刷中である。 (3)水中音波を用いた海底火山活動の解明 海底地震計記録には1日に何度となく海底火山活動に由来すると思われる水中音波が記録される。これらの波源の位置を決めると殆ど例外なくマリアナ火山弧北部に決まる。このように活動度の高い火山は少なくとも日本では知られていない。従来謎に包まれていた海底火山活動の実態を明らかにするため水中音波記録を解析しその実態を明らかにした.特に活動が徐々に活発化し,急に停止する特徴を持つこと,活動の活発化に伴い低周波が卓越すること、などが明らかになった.また途中径路潮汐効果によると思われるT波巾の半日周期みかけの震源の半日周期移動を見出した。
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