研究課題/領域番号 |
10440130
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
気象・海洋物理・陸水学
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研究機関 | 北見工業大学 |
研究代表者 |
庄子 仁 北見工業大学, 工学部, 教授 (50201562)
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研究分担者 |
成田 英器 北海道大学, 低温科学研究所, 助教授 (20001662)
亀田 貴雄 北見工業大学, 工学部, 講師 (00233974)
鈴木 輝之 北見工業大学, 工学部, 教授 (30003205)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
12,100千円 (直接経費: 12,100千円)
2000年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1999年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1998年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
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キーワード | 氷床コア / 氷床深部 / 氷床流動 / 氷結晶 / グリーンランド / 南極 / クラウディーバンド / 力学試験 / 体積緩和 / クラスレート・ハイドレ-ト / クラウディー・バンド / 地球環境 / 気泡 / 微小気泡 / 六角小平板 / 空気ハイドレート / チョクラルスキー法 / 氷単結晶 / クラスレート・ハイドレート |
研究概要 |
本研究は、北半球のグリーンランドNGRIPコアおよびGRIPコアと、南半球の南極ドームふじコアの比較解析(両極比較)から、極地氷床の特性を明らかにして気候変動情報であるコアシグナルの信頼性を高めることを目指してきた。以下に、その成果のうち主要なものを要約する。 1)氷床氷の塑性変形に関する素過程の研究のために、まず大型の単結晶氷を育成するための装置が、チョクラルスキー法を改良して作成された。得られた単結晶から試料を切り出し、三軸試験が行われた。一軸圧縮応力をC軸と平行な方向に加えた実験結果では、ピラミッド面すべりが従来考えられていたよりもはるかに高い応力を必要としており、氷床氷の塑性変形にはほとんど寄与していない可能性がある。 2)氷床氷(GRIPおよびドームふじコア)の三軸試験の結果では、氷の硬さがC軸方位分布にのみ依存しており、不純物濃度には依存しないことが判った。従って、両極氷床の流動硬さは、結晶方位分布の3次元的構成にのみ規制されており、結晶方位分布の進化モデルを併用すれば氷床全体にわたる3次元的流動硬さプロファイルの作成が可能であることが明らかになった。 3)グリーンランドコア(NGRIPおよびGRIPコア)に顕著なクラウディーバンドの光学顕微鏡観察の結果、主要な光散乱源がマイクロバブルであることが明らかになり、その数密度およびサイズ分布についてはじめて定量的データが収集された。
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