研究課題/領域番号 |
10440165
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理化学
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
江幡 孝之 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (70142924)
|
研究分担者 |
藤井 朱鳥 東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (50218963)
三上 直彦 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70004447)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
13,100千円 (直接経費: 13,100千円)
1999年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1998年度: 10,400千円 (直接経費: 10,400千円)
|
キーワード | 水素結合 / クラスター / 超音速分子線 / ピコ秒分光 / 赤外-紫外二重共鳴 / 振動緩和 / 赤外-紫外二重共鳴分光 / 赤外分光 / 二重共鳴 / 分子クラスター |
研究概要 |
平成10、11年度で、備品で購入した20ピコ秒Nd : YAGレーザーをもとに波長可変のピコ秒赤外、紫外光発生に成功した。まず基本波(1.064μm)をLiNbO_3結晶に照射し、パラメトリック発生により3μm領域の波長可変赤外ピコ秒レーザー光を発生させ、エネルギー分解能10cm^<-1>、パルスエネルギー100μJの出力を得た。一方三倍波(355nm)をパラメトリック発生により420nm〜680nm領域の波長可変可視に変換し、回折格子による波長選択を用いて、エネルギー分解能を6cm^<-1>の半値幅に峡帯域化した。発生した可視光をさらに二倍波に変換し、210nm〜340nmの紫外ピコ秒パルス光を得た。紫外パルス出力エネルギーは50〜100μJであった。得られたピコ秒パルス光を、光学遅延回路を通して超音速分子線中の分子クラスターに照射し赤外励起、紫外光モニターのポンププローブ実験を行った。現在までのところ、ベンゼンのCH伸縮振動、およびフェノールとその水素結合クラスターのOH伸縮振動の観測と緩和の測定に成功し、それぞれの振動緩和速度を求めた。また、超音速分子線中のさまざまな芳香族分子(ナフトール、ベンゾニトリル、ピリドン、サリチル酸メチル、ベンジルアルコール)と水分子やアルコール分子との水素結合クラスターのOH伸縮振動の赤外-紫外二重共鳴振動分光を行い、量子力学計算を併用してクラスターの構造決定を行い、水素結合構造を明らかにした。
|