研究課題/領域番号 |
10440231
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生態
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松本 忠夫 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90106609)
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研究分担者 |
前川 清人 日本学術振興会, 特別研究員
三浦 徹 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
9,300千円 (直接経費: 9,300千円)
2000年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1999年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1998年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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キーワード | 社会性昆虫 / 初期巣 / シロアリ / タカサゴシロアリ / タイワンシロアリ / カースト分化 / 共生微生物 / 栄養交換 / 歩行型 / 栄養物質 / 発育制御物質 / フェロモン / オオシロアリ |
研究概要 |
(1)野外調査としては、研究材料であるタカサゴシロアリ、タイワンシロアリなどを得るために、沖縄県の西表島に、また、オオシロアリおよび家族性のゴキブリを得るために鹿児島県の屋久島へ調査にでかけて行った。さらに、ネバダオオシロアリ得るためにに兵庫県川西市に出かけた。 (2)シロアリ類におけるカスト分化制御物質(フェロモン)の伝達と兵隊への分化の遺伝子発現を知るため、その遺伝子をデファレンシャル・デスプレー法で調べた。 (3)屋久島産のオオシロアリを材料に用いて、腸内容物の分析、脂肪体での尿酸蓄積、そして親成虫から子虫への栄養交換の頻度の測定などを行った。また、コロニー間の近縁関係の測定をDNAレベルで行った。 (4)タカサゴシロアリのカースト分化の様相を、初期巣を用いて飼育実験により調べた。 (5)タイワンシロアリと担子菌類との栄養生態学的な関係がいかなるものかを研究した。 (6)亜社会性(家族性)クチキゴキブリ類の家族はシロアリの社会進化のモデル系と捉えることができる。親成虫から子虫への反吐による物質伝達が観察されている。その反吐物を分析する手法を開発した。 (7)オオズアリの初期巣におけるカースト分化のメカニズムを分子生物学的に調べた。 (8)上記の研究成果を論文としてまとめた。 以上、3年間の研究成果を研究代表者がとりまとめ、ここに研究報告書の作成を行った。
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