研究課題/領域番号 |
10440237
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物生理
|
研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
庄野 邦彦 日本女子大学, 理学部, 教授 (60050457)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
7,900千円 (直接経費: 7,900千円)
2001年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2000年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1999年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
|
キーワード | 遺伝子腫瘍 / nol遺伝子 / Agrobacterium rhizogenes / 毛状根 / 植物ホルモン / タバコ / ジャスモン酸 / トランスジェニック植物 / 遺伝的腫瘍 / rol遺伝子 / ACC / ORF13 / cDNAクローン / 傷害誘導 / Agrobacterium tumefaciens / CDNAクローン / ストレス関連物質 |
研究概要 |
Agrobacterium rhizogenesの毛状根形成の原因遺伝子であるRirol遺伝子と高い相同性を示すNgrol遺伝子がNicotiana glaucaには存在する。NgrolBとNgrolCがN.glauca(-グループ)とN.langsdorffii(+グループ)のF1植物に生ずる遺伝的腫瘍で高い発現を示すことはすでに報告したが、NgORF13も腫瘍組織で高く発現していることを明らかにした。さらに、NgrolB、NgrolC、NgORF13の発現が、それぞれ植物ホルモンのオーキシン、サイトカイニン、ジャスモン酸によって制御されていることを明らかにした。 一方、RirolB遺伝子とともにNgrolCとNgORF13をN.tabacum(-グループ)に導入した場合、NgORF13やNgrolCは、RirolBによって誘導された毛状根形成を促進し、また強制発現した場合、トランスジェニック植物の形状変化をもたらしたが、腫瘍形成は認められなかった。Ngrol遺伝子群が-グループのタバコの腫瘍因子であることを検証するために、まず+グループのタバコであるN.langsdorffiの形質転換系を確立し、その系を用いてNgrolB〜14,35S-NgrolC 35S-NgORF13を導入した。しかし、いずれの場合も腫瘍形成は見られずNgrol遺伝子群は-グループの唯一の腫瘍因子ではないと結論された。しかし、器官分化などホルモン応答性に変化が認められることから、-グループの他の因子と協調して腫瘍形成に関与している可能性が考えられる。
|