研究課題/領域番号 |
10440255
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人類学(含生理人類学)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
西田 利貞 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40011647)
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研究分担者 |
黒田 末寿 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (80153419)
加納 隆至 京都大学, 霊長類研究所, 教授 (40045050)
杉山 幸丸 東海学園大学, 人文学部, 教授 (20025349)
五百部 裕 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (20252413)
山極 寿一 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (60166600)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
1999年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1998年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | チンパンジー / ボノボ / ゴリラ / 映像エソグラム / 行動比較 / 共通祖先の行動 / 毛づくろい行動 / 大型類人猿 / エソグラム / ヒト / 共通祖先 / 文化 |
研究概要 |
チンパンジーとボノボの詳細なエソグラムを作成し、Anthropological Scienceから出版した。この資料は、今後大型類人猿の行動の比較研究に必須の参考書になるはずである。チンパンジーの道具使用行動や求愛誇示などの目立ったデイスプレーについては、海外の研究者と共同で、地域的な差異を明らかにし、共著で「チンパンジーの文化」としてNatureに発表した。タンザニアのマハレのチンパンジーの毛づくろいパターンに、他の個体を掻くSocial scratchという行動がある。この行動がなぜマハレだけに見られるのかをさまざまな観点から分析し、雑誌Primatesに投稿し、アクセプトされた。マハレのチンパンジーの狩猟行動の特徴についても詳細に分析し、これは単行本"Great Apes of the World"の1章として本年12月に出版される予定である。採食行動のうち、味覚の研究は、Current Anthropologyに投稿しアクセプトされた。マハレのチンパンジーのデジタル映像エソグラムは、Anthropol Sciから出版したエソグラムにもとづき、主として社会行動について作成した。現地で撮影したビデオテープを元資料として使用した。VHS資料の場合は、ビデオキャプチャボード経由で動画と音声をデジタル化した後パソコンに取りこみ、ハードディスクに保存した。その後、動画解析用のソフトを使用し、取りこんだ場面を編集した。その上で、編集した場面に撮影場所、撮影日時、撮影者、個体名、行動の説明といった情報を加えデータベース管理ソフトを用いて整理した。デジタル映像エソグラムは、異種間、亜種間、異なる地域の同一亜種間の比較研究のために今後役立たせる。
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