研究課題/領域番号 |
10450027
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用光学・量子光工学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
栖原 敏明 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (90116054)
|
研究分担者 |
藤村 昌寿 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (80263218)
西原 浩 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00029018)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
14,100千円 (直接経費: 14,100千円)
1999年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1998年度: 7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
|
キーワード | 非線形光学 / 光導波路 / 光波長変換 / 疑似位相整合 / 量子光学 / スクイズド光 / 光第2高調波発生 / 光集積回路 / 擬似位相整合 / 位相整合 |
研究概要 |
導波型非線形光学デバイスによる光波状態の高効率変換・制御に関して、理論解析、デバイス作製要素技術の確立、デバイスの試作および実験的評価を行い、多くの成果を得た。主な成果は以下のように要約される。 1 導波型非線形光学デバイスの作製要素技術の確立と改善を行った。疑似位相整合用分極反転グレーティング作製技術として、波板電極、液体電極やSiスタンパ電極を用いる方法を開発し条件の最適化を行った。また光導波路作製技術として本グループが見出した気相プロトン交換法や、新規なZn核酸導波路について検討を行い、重要な技術知見を得た。 2 角波長帯での光第2高調波発生デバイス、和周波発生デバイス、差周波発生デバイスを実際に設計・作製し、その特性評価と改善を行った。また差周波発生デバイスの光通信用波長変換デバイスとしての応用について検討を行いその特長を明らかにした。 3 光第2高調波発生、パラメトリック光増幅、和・差周波数発生などの各種導波型非線形光学デバイスによる光波状態変換・制御を系統的に理論解析し、スクイズド状態の発生と波長変換などの光波量子状態変換・制御の特性を明らかにした。また励起光源としての低雑音外部共振器型半導体レーザおよび平衡検出器による量子雑音測定装置を構成して量子雑音の測定を行い、導波型光第2高調波発生によるスクイズド光発生に関する予備的結果を得た。 4 導波型非線形光学デバイスによる超高速光制御について理論的・実験的に検討を行った。新たに和周波発生による導波型高速光サンプリングデバイスを提案した。超短光パルスに対する特性の理論解析を行い設計指針を明らかにした。実際にデバイスを作製して実験を行い、ピコ秒領域の高効率サンプリング動作を実証した。また第2高調波発生と差周波発生の継続による波長変換型ピコ秒光スイッチングを提案し、予備的実験結果を得た。
|