研究課題/領域番号 |
10450129
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
電子デバイス・機器工学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
雨宮 好仁 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80250489)
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研究分担者 |
浅井 哲他 (浅井 哲也) 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (00312380)
赤澤 正道 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (30212400)
陽 完治 北海道大学, 量子界面エレクトロニクス研究センター, 教授 (60220539)
〓 南健 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (00250481)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
13,500千円 (直接経費: 13,500千円)
1999年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1998年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
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キーワード | 多数決論理 / 単電子回路 / トンネル / ディジタル回路 / ゲート回路 / 単電子 / 多数決 / 論理回路 / 集積 / シングルエレクトロン |
研究概要 |
多数決論理はブール代数と異なる原理でディジタル関数を処理する方法である。ブール代数の基本演算 (ANDやOR)の代わりに、多数決論理では多数決定の原理にもとづいてディジタル関数の演算を行う。多数決論理の処理過程はブール代数よりも巧妙なものであり、そのため多数決論理を使うとブール代数よりも少ない素子数で複雑な演算処理を実現することができる。本研究では、この多数決論理を単電子回路で構成することによる論理システム構築を考えた。単電子回路では、入力が1と0の中間状態であっても(CMOSと異なり)貫通電流が生じないゲート回路をつくることができる。この特長を用いることで、極低消費電力の多数決集積システムを構成することができる。 本研究では、はじめにトンネル接合を組み合わせた多数決論理デバイスを提案した。理論解析により、適切なパラメータ範囲で所望動作が得られることを示した。次いで、この単位デバイスを複数組み合わせたディジタル論理サブシステムを設計し、その動作をシミュレーション解析した。その結果、加算器・比較器・パリティ発生器などの基本的なサブシステムの動作が可能なことを示した。以上によって、多数決論理にもとづ<単電子ディジタル集積回路の構築可能性を明らかにした。
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