研究課題/領域番号 |
10450150
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報通信工学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
池田 博昌 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00263202)
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研究分担者 |
松田 崇弘 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (50314381)
戸出 英樹 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (20243181)
山本 幹 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (30210561)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
13,800千円 (直接経費: 13,800千円)
1999年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1998年度: 12,100千円 (直接経費: 12,100千円)
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キーワード | 高信頼マルチキャスト / IPマルチキャスト / ATM / IP over ATM / トラヒック制御 / 輻輳制御 / 再送制御 / フロー制御 / セルフヒーリング / ABR |
研究概要 |
高信頼マルチキャストを実現する上では、プロトコル階層におけるIPレベルとATMレベルの双方における高信頼化技術と、両者を統合させる統合化技術が必要である。このような観点から本研究においては、ATMレベルに対してはセルフヒーリング、トラヒック制御、経路選択に関する要素研究、IPレベルでは高信頼マルチキャストプロトコルの要素技術として再送制御、フロー制御、輻輳制御に関する研究、両レベルの統合技術としてIP Multicast over ATMにおける効率的サーバ方式、アドレス解決サーバの設計問題に関する研究を遂行した。ATMレベルでの研究成果としては、経路選択手法としてセルコピーを行うATM交換機を効率的に配置する手法を開発した。また、リンクや交換機の故障時にネットワークが自律的にVCを設定しなおし、信頼性の高い通信サポートするセルフヒーリング方式に対し、通信品質を考慮したネットワーク制御手法を開発した。IP層における高信頼マルチキャストプロトコルについては、再送制御としてNAKをグループ内の全ノードにマルチキャストする方式が有効であることを明らかにした。また、再送制御にNAKを用いた場合に受信局の能力以上に送信局が情報を送出することを抑えるフロー制御方式を開発した。さらに、本方式をネットワーク輻輳に対応できる輻輳制御方式へと発展させ、TCPトラヒックとの親和性の高い方式を開発した。また、IPレベルとATMレベルのマッチングをはかる方法として、マルチキャストサーバを用いて、そのサーバから複数のVCを設定することで効率のよいデータ伝送を実現する方式を開発した。
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