研究分担者 |
二宮 秀與 長岡造形大学, 造形学部, 助教授 (50278058)
武政 孝治 広島県立保健福祉短期大学, 助教授 (30163439)
永村 一雄 大阪市立大学, 生活科学部, 助教授 (60138972)
三木 信博 大阪市立大学, 工学部, 教授 (10108665)
松本 真一 秋田県立大学, システム科学技術学部, 教授 (70209633)
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研究概要 |
ここにいう拡張アメダス気象データとは,気象庁のAMeDASに欠測データと湿度,日射量、大気放射量を補充した建築環境評価のための時刻別気象データである。これまで,全国842地点における1980年〜1995年までの15年間の拡張AMeDASを作成してきた。本基盤研究では,この拡張AMeDAS気象データの信頼性,付加価値を更に高め,一般ユーザにデータを公開することを目的として,以下の研究を行った。 1.拡張AMeDASのクオリティーチェック 全国約840地点の,1981年〜95年における,8要素(気温,水蒸気圧,全天日射量,風向,風速,大気放射量,降水量,日照時間)の時刻別気象データCD-ROMに対して,気象庁のAQC(自動品質管理)テーブルに基づくチェックや論理チェックを行い,データに修正を加えて,拡張AMeDAS気象データの信頼性を向上させた。 2.標準年気象データの作成 空気調和・衛生工学会方式の標準気象データの作成方法に必要な修正を加え,拡張AMeDAS気象データに基づく全国842地点の標準年気象データを作成した。 3.データ検索および2次データ計算プログラムの開発 CD-ROMから必要なデータを検索し,ユーザのディスクに格納する検索プログラムを作成した。また,CD-ROMの気象データから計算モデルを通して2次的に得られるデータ,すなわち,汎用性の高い斜面日射量,地中温度等の計算プログラムを開発し,拡張AMeDASの応用性を高めた。 4.拡張AMeDAS気象データの公開 拡張AMeDAS気象データ(1981年〜95年)をCD-ROM4枚、標準年気象データをCD-ROM1枚,各種データ処理プログラム(データ検索,斜面日射量計算,地中温度計算)や基礎統計値(PDF形式)をCD-ROM1枚に収録し,これら計6枚のCD-ROMに解説書を添付し,日本建築学会を通して一般ユーザにデータを公開した。
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