研究課題/領域番号 |
10450219
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
大野 隆造 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (20160591)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
11,800千円 (直接経費: 11,800千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 9,800千円 (直接経費: 9,800千円)
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キーワード | 経路認知 / シミュレーション / 模型空間 / CG / 画像合成 / 街路空間 / バーチャルリアリティ / CG画像 / リアルタイム / 画像合成装置 |
研究概要 |
本研究は、ヘッドマウントディスプレイを用いた視環境シミュレータに、CGによって作成された、人、自動車などの動的な要素を付加して表示するシステムを開発し、これを用いた経路認知(記憶と再認、および雰囲気の違いの評価)についてのシミュレーション実験を行い、これを従来の固定的環境要素のみによる実験結果と比較することによって、動的な付加的要素の効果を明らかにすることを目的として行われた。 まず、CG画像を用いて、街路の動的環境要素としての歩行者の流れや滞留が経路の記憶、再認に及ぼす影響に関する実験を行った。その結果、多くの人が人の流れや滞留を経路記憶の手がかりとしていること、したがってそれらが変化することによって迷いが生じること、さらに滞留する人々の存在によってその場所の意味付けが強化され記憶されやすいことなどを明らかにした。 次に、より現実感のあるシミュレーション空間を作成するため、人や車などの動的環境要素をコンピュータグラフィックスで生成し、模型空間の画像と合成する新しいシミュレーションシステムを開発した。そして、動的環境要素が街路空間の雰囲気に及ぼす影響について実験を行った結果、本装置のある程度の有効性が確認された。 本研究で開発したシミュレータシステムは、先に述べた場所の雰囲気に関する実験のみならず、経路探索や緊急時の避難行動、あるいは街路や室内の快適性評価など、これまでに人や車などの動的な環境要素が存在しない設定のもとで行われてきた様々なシミュレーション実験に応用できるものと期待される。
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