研究分担者 |
飯田 匡 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (40335378)
横田 隆司 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (20182694)
柏原 士郎 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70029164)
阪田 弘一 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助教授 (30252597)
曽根 陽子 日本大学, 生産工学部, 教授 (90171389)
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配分額 *注記 |
4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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研究概要 |
1.欧米における歴史的環境を保全する制度と日本における保全制度を比較分析し,日本の制度の問題点を明らかにした。 2.日本および欧米における建物の再生・活用事例を176件収集・分析した。その結果,取り壊さずに再生・活用するに至った要因を1)物理的要因,2)社会的要因,3)経済的要因,4)旧建物の文化財的価値,5)経済的利用価値,6)資源・デザイン利用価値の6種類に分類した。 3.再生・活用手法を1)既存部分の再利用(4タイプ),2)内部改造(6タイプ),3)ボリューム付加(10タイプ)の計20タイプに分類し,それぞれの特徴を明らかにした。 4.公共施設の維持管理者へのヒアリングを行い,公共施設の維持管理業務上の問題点を明らかにするとともに,その対策を示した。 5.維持管理履歴が比較的よく残っている戦後建築183事例を調査し,維持管理上の問題点を体系的に整理した。その結果に基づき,維持管理や時間経過を考慮した計画手法を,1)耐久性の確保,2)保全容易性の確保,3)経済性の確保,4)柔軟性の確保の4種類に整理した。 6.近年多く見られる「異形建築」の維持管理担当者へのアンケート調査,および清掃業者へのヒアリングにより,「異形建築」の維持管理上の問題点を明らかにした。また,維持管理しやすさを考慮した建築計画上の対策とデザインの両立の可能性を示した。 7.大阪市が管理する555施設の維持管理データをもとに,公共施設の適正な保全計画を行うための保全レベルの予測システムを開発した。このシステムを既存施設に適用した結果,その妥当性を確認した。
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