研究課題/領域番号 |
10450245
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機材料・物性
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
木島 剛 宮崎大学, 工学部, 教授 (90040451)
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研究分担者 |
矢田 光徳 宮崎大学, 工学部, 助手 (20274772)
町田 正人 宮崎大学, 工学部, 助教授 (70211563)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | メソ複合体 / 鋳型交換 / 酸化アルミニウム / ランタノイド酸化物 / 多孔体 / リン酸カルシウム / 銀微粒子 / 液晶 / 鋳型合成 / セラミックス / 酸化イットリウム / メソポーラスコンポジット |
研究概要 |
本研究では、有機ー無機メソ複合体の鋳型成分を高分子あるいはカルボン酸イオンと交換しメソ多孔体を誘導する多孔質化プロセスの開発および有機成分を鋳型とする新規メソ複合体・多孔体あるいは超微粒子の合成を目的として、以下の研究成果を得た。 1)ドデシル硫酸イオンを鋳型とする均一沈殿反応により希土類酸化物系等の新規メソ複合体を合成し、さらに鋳型イオンを酢酸イオンと交換することにより比表面積〜300m^2g^<-1>のへキサゴナル型メソ多孔体を創製した。その磁気的および光学的機能の解明は今後の課題である。 2)酸化アルミニウム/ドデシル硫酸メソ複合体について、鋳型イオンを長鎖カルボン酸イオンあるいはフルフリルアルコールと交換することにより複合体の熱安定性が向上することを見いだした。しかし加熱処理による多孔体への変換には至らず、今後の課題として残された。 3)無機/オリゴエチレングリコール/水系については、プロトンの添カ加によって液晶化反応が促進されることを究明した。この知見に基づいて調製した銀イオンを含む均一な液晶に還元剤を作用させ、Agの超微粒子集合体と0.8〜100μmの樹脂状結晶を合成した。 4)α-アミノ酸共存下、中性条件でリン酸カルシウムを結晶化させると、水酸アパタイトの前駆体であるリン酸八カルシウムが生成し、その組成・構造および複合化の有無がアミノ酸の鎖長とエナンチオメリズムに依存することを明らかにした。今後アミノ酸の官能基による違いや生成pHの影響ならびに複合化機構の解明により、新たなアパタイト系多孔質材料を開発に発展することが期待される。
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