研究課題/領域番号 |
10450281
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
金属生産工学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
武部 博倫 九州大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教授 (90236498)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
13,600千円 (直接経費: 13,600千円)
1999年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
1998年度: 8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
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キーワード | 硫化物ガラス / 酸化物ガラス / 作製法 / 光学特性 / 熱的特性 / 結晶化 / 微細構造 / 希土類イオン / 調整法 / 調製法 |
研究概要 |
Ge-S系硫化物ガラスの作製法を検討した。Ga_2S_3-La_2S_3(GLS)硫化物系ガラス及びGa_2S_3-La_2O_3-La_2S_3(GLSO)硫化物/酸化混合アニオン系ガラスを作製し、La_2O_3が光学特性と熱的安定性に及ぼす影響を調べた。GLSOガラスでは、可視の吸収端が若干短波長側へシフトするものの、赤外域での光透過性がLa_2O_3の添加により損なわれる傾向にあった。GLS及びGLSOガラスは同等の屈折率を有する重金属ガリウム酸塩ガラスと比較して、低分散性を示す。この結果は、Laの陰イオン配位数が大きいため、多量に含まれるLa_2O_3及びLa_2S_3によって、屈折率に大きく影響を与えるS^2-及びO^2-イオンの充填率が高くなることに基因するものと考えられる。TTT図と粘度の温度依存性を組み合わせた熱的安定性の評価により、GLSOガラスはGLSガラスに比べて熱的安定性に優れるものと判断される。GLSO系ガラスの結晶化により透明ガラスセラミックスを作製することが可能であった。析出した微結晶は長軸0.5〜1μm、短軸約0.1μmの針状を呈しており、その結晶相はメリライト族ケイ酸塩構造のGa_6La_<3.33>S_<14-X>O_Xであった。Nd^<3+>イオンを含むGLSOガラスの結晶化により得られたガラスセラミックスについて、Nd^<3+>:^4F^<-4>_<3/2>I_<11/2>遷移の発光特性を評価した。GLSOガラスセラミックスにおけるNd^<3+>イオンの発光スペクトルの形状は結晶化により明らかに変化し、析出したGa_6La_<3.33>S_<14-X>O_X中にNd^<3+>イオンが含まれていることを示唆する結果であった。
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