研究課題/領域番号 |
10450293
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
反応・分離工学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
幸田 清一郎 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10011107)
|
研究分担者 |
高見 昭憲 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (00262030)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
12,600千円 (直接経費: 12,600千円)
1999年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1998年度: 7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
|
キーワード | 反応吸収 / 取り込み / 界面過程 / 界面化学種 / 気相微量化学種 / インピンジングフロー法 / レーザー誘起イオン化法 / 表面脱離質量分析法 |
研究概要 |
1.気相から液相や固相への物質移動は、プロセス工学における反応吸収や、大気化学における気相微量化学種の取り込みの重要な素過程の一つをなしている。本研究は、申請者らが新規に開発したインピンジングフロー法を発展させて取り込み係数の計測を行うと共に、現象をモデル化してシミュレーションし、界面過程を動力学的に詳細に解析すること、さらに界面の吸着種と界面反応過程の直接的な観測を可能とするため、気液・気固界面化学種に対してレーザーを利用した分光法や質量分析法の開発を試みることを目的とした。 2.インピンジングフロー法を用いて気液界面への反応吸収過程の測定を検討する対象としてはハロゲン化学種など、大気化学にとって重要な活性微量化学種を選んだ。取り込みの解析においては、従来の解析的な方法では取り扱えない、より複雑な液相反応の系をシミュレーションによって解析する方法を検討した。ヨウ素の水への取り込み係数を測定し、液相反応によって取り込みが支配されていることを明らかにした。 3.さらに気液、気固界面に関しての不均一反応過程を速度論的に明らかにするため、界面吸着化学種の直接的な測定法の開発を検討した。すなわち気液界面に対しては、多光子光イオン化法を試み、また気固界面に対しては真空チャンバーに氷表面を作成する装置を試作し、その界面の光吸収測定、レーザーによる吸着種の光脱離測定法(表面脱離質量分析法)のシステムを試作した。これらの新規な測定法に関しては、本研究期間内では最終的な成果を示すまでには至らなかったが、可能性を示すことにおいて一定の成果を得た。
|