研究課題/領域番号 |
10450321
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
工業物理化学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
高須 芳雄 信州大学, 繊維学部, 教授 (50035078)
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研究分担者 |
杉本 渉 信州大学, 繊維学部, 助手 (20313843)
村上 泰 信州大学, 繊維学部, 助教授 (90219907)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
13,200千円 (直接経費: 13,200千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1998年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
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キーワード | キャパシタ / 酸化ルテニウム / 酸化モリブデン / 酸化バナジウム / 電気二重層 / 活性炭 / 静電容量 / カルシウム / 電気化学キャパシタ / カーボンブラック / スーパーキャパシタ / 炭素 / 擬似二重層容量 / 酸化物電極 |
研究概要 |
1、酸化ルテニウムと安価な金属との2元系酸化物電極の開発 塗布法にて作製したRu-V-O/Ti,Ru-Ca-O/Ti,Ru-Mo-O/Ti電極では、酸化ルテニウム粒子が非常に微細になるだけでなく、V、Ca、Moなどと一部複合化して安定化し、しかも水素イオンを吸着・吸収-脱離できる電極(最高で350Fg^<-1>)になることを発見した。 2、金属酸化物電極の表面積増加法(5種)の開発 (1)塗布法の塗布液に炭酸水素アンモニウムなどの塩触媒を添加すると、結晶核が増加して金属酸化物が超微粒子となり、結果として表面積が大きくなる。(2)塗布法において、2元、3元系にすると、互いの金属酸化物結晶子の成長が抑制されたり複合化して表面積が大きくなる。(3)塗布法において、主金属種の塗布液に希土類元素を添加し、焼成して酸化物にした後に酸にて希土類のみを溶解除去すると、多孔化して表面積が大きくなる。(4)ゾル-ゲル法にて金属酸化物超微粒子を作製する際に、炭酸アンモニウムを添加すると、触媒作用とpHの安定化のため、酸化物は超微粒子となり表面積が増大する。(5)酸化物をKOHで溶融してカリウムイオンが入った層状化合物とし、そのあとでカリウムイオンをプロトンで置換すると水素イオンが出入りし易い層状物質になり、プロトン吸収型のキャパシタ用電極になることを実証した。 3、貴金属を用いないTi-V-W-O/Ti系電極の開発 安価な金属種でも容量の大きな酸化物被覆電極(〜100Fg^<-1>)になることを発見した。 4、金属酸化物と活性炭との複合化 活性炭にMoOxを含浸担持した場合には、静電容量が約40%向上することを見出した。
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