研究課題/領域番号 |
10450382
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
船舶工学
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研究機関 | 弓削商船高等専門学校 |
研究代表者 |
松下 邦幸 弓削商船高等専門学校, 練習船弓削丸, 助教授 (30165807)
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研究分担者 |
沼野 正義 国土交通省海上技術安全研究所, システム技術部, 自動化室長
矢野 和昭 弓削商船高等専門学校, 情報工学科, 講師 (50259959)
長尾 和彦 弓削商船高等専門学校, 情報工学科, 助教授 (90217969)
村山 雄二郎 弓削商船高等専門学校, 情報工学科, 教授 (90290816)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
2001年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2000年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1999年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1998年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | ヒューマンエラー / 知識データベース / エキスパートシステム / 人間機械協調型 / 音声認識技術 / エンロール / ノイズコントロール / 人間機械協調性 / データベースの階層化 / 知識ベース / システムの安全性 / 能力の高信頼化 / 運転の単純化 / 音声インターフェイス |
研究概要 |
本研究は船舶機関システムの起動・停止時等における煩雑な作業を音声認識で直接的に支援し、ヒューマンエラー(誤操作、誤判断)に起因する海難事故を少なくすることを目指している。ベテランの機関長の知識に基づく、人間機械協調型運転支援システムの構築を行うことである。本システムをCE-SYS(chief engineer's system)と呼ぶ。CE-SYS構築に先だって予備調査として、実際の船舶の運航状況を把握する必要があった。また開発したプロトタイプシステムの評価実験を行うため、実際の船舶の出入港スタンバイ時に試用して、その有用性の評価をした。 1)本研究では"弓削丸"の出入港機関部運転操作の観察調査結果に基づいて、人間-機械協調型運転支援システムプロトタイプの構築を行った。システムの開発用言語はMicrosoft Visual Basic 5.0,また知識データベースの構築はMicrosoft Accessを使用した。 2)本システム(CE-SYS)は人間との対話を行うため、ソフトウエアによる音声入出力機能(IBM Via VoiceおよびPro Talker)を搭載した。 3)人間(運転員)と対話による確認作業を実行しながら、安全に機関の始動準備および主機関の始動、主軸クラッチ嵌合、回転数の設定、運転異常箇所の有無判定などの音声による知的支援機能を構築したデータベースのインターロック機能等により比較的簡単であることが判明した。 4)弓削丸機関制御室での本システムは人間と対話による認識率は声紋登録作業(エンロール)を実行すれば、98.7%となり、実用上問題はないが、航海中の機関室からの直接の連絡では、同時に入力される機関室騒音のために現状では不可能に近い状態である。このため、ノイズコントロールなど騒音環境下における音声認識技術のさらなる開発がなされることが望まれている。
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