研究課題/領域番号 |
10460003
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
育種学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
服部 一三 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (40023494)
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研究分担者 |
山口 淳二 名古屋大学, 生物分子応答研究センター, 助教授 (10183120)
魚津 桜子 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助手 (10293713)
北野 英己 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教授 (50144184)
蓬原 雄三 名城大学, 農学部, 教授 (70023405)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
13,500千円 (直接経費: 13,500千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 9,800千円 (直接経費: 9,800千円)
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キーワード | イネ / 温度感受性 / 葉緑素 / 根 / ジベレリン / クローニング / マッピング / in situ hybridization |
研究概要 |
研究分担ごとに成果を記す。 1)温度感受性葉緑素変異体:SABRE法を用いて原因遺伝子の単離を試みたが、目的とする遺伝子の単離はできなかった。そこで、より効率的に遺伝子単離を行うために、原因遺伝子のCAPSマーカーを用いたマッピングを行った。その結果、本遺伝子は第1染色体の長腕側に座乗していることが明らかとなった。さらにマッピングの精度を高め、ファインマッピングを行う予定である。 2)根の発生分化と形態形成に関わる突然変異体:これまで供試してきたrt変異体とは異なる短根性突然変異体(BRX180)を用いて形質発現の詳細を明らかにした。この変異体は機械的刺激を受けると極端に根の伸長が抑制されるものである。そこで、原品種との比較により、形質発現の様相を調査したところ、この短根性は分裂活性が著しく抑制されるために引き起こされていこることが明らかとなり、細胞の伸長性に関しては原品種との間に有意な差異は認められなかった。このような変異体を利用することによって、細胞の分裂と伸長機構を区別して理解するための有効な材料であることが分かった。 3)恒常的ジベレリン感受型長稈突然変異体slender rice(slr1):slender riceがGAによるシグナル伝達系を常に'ON'にしている恒常的GA反応性突然変異体として位置づけられたが、このような変異体を解析することによって、GAを媒介とするシグナル伝達系の機構解明に向けての絶好の手がかりを得られるものと思われる。 4)FISH法による効率的マッピング法の開発:FISH法を用いて、単離された遺伝子およびその変異体における遺伝子機能の解析が可能であることが明らかとなった。今後、変異遺伝子の簡便な検出および遺伝子発現の核内制御について解析する予定である。
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