配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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研究概要 |
イネ野生種Oryza longistaminataに特異的な地下茎に関する遺伝子分析を行った.国際イネ研究所から導入したC105204系統と栽培イネとの交雑で地下茎が分離することが判明し、地下茎は1個の優性遺伝子によって支配され、その遺伝子は第4染色体に座乗し、lgと連鎖していることが明らかとなった. 第4染色体長腕末端領域に座乗するイネ科共通の特徴である葉舌を支配する遺伝子、Lg遺伝子についてイネのトウモロコシLg1相同遺伝子の構造を推定するとともに,イネのLg遺伝子座の突然変異を有する変異体のゲノミック配列を明らかにした.推定されるアミノ酸は414残基で、イネのLgの遺伝子構造は3個のエクソンからなっていると推定された. Lg座の突然変異体について,Lg遺伝子3635塩基について解析を行った.その結果,葉舌を有するT-65はGuang Lu Ai-4の配列とほとんど同じであった.一方,葉舌を持たないT-65 lgの配列もT-65と100%同じであった.葉舌はできるものの非常に短くなる85ACC152 lg-aは第1エクソンと第1イントロンの間のスプライスサイトでTがCと変異していた.また,YH lgは第1イントロンと第2エクソンのスプライスサイトのGがAに変異し,第2イントロンのTCの反復配列が1組増加していた.85ACC152 lg-aとYH lgはいずれもスプライスサイトの塩基配列に変異があることが明らかになったものの,T-65 lgでは解析した配列中には変異が認められず,この配列の上流側に変異がある可能性が考えられた. イネ紫葉系統から第4染色体に座乗するPl^w遺伝子の単離を試みた.トウモロコシB-Peru遺伝子をプローブにしてPl^w型イネの葉身由来cDNAライブラリーをスクリーニングし、2つのcDNA(OSB1,OSB2)を単離した。これら両cDNAはRFLP解析によりPl遺伝子座と連鎖しており、Pl遺伝子座は2つ以上の相同遺伝子から構成されたコンプレックスであると考えられた.
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