研究課題/領域番号 |
10460017
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
園芸・造園学
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
仁藤 伸昌 佐賀大学, 農学部, 教授 (80015809)
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研究分担者 |
秋濱 友也 (株)アグリバイオ遺伝資源研究所, 研究員 (90167841)
石丸 幹二 佐賀大学, 農学部, 助教授 (40223028)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
10,700千円 (直接経費: 10,700千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1998年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
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キーワード | カンキツ類 / ミカン亜科植物 / 遺伝資源 / データベース / 系統分類 / 化学的分類 / カンキツ台木 / ミカン亜科 / 化学分類 / リカルシトラント種子 / 細胞自己認識 / フラボノイド |
研究概要 |
佐賀大学農学部では「カンキツ類系統保存事業」として22属48種のカンキツ類縁植物と約600の品種・系統のカンキツ類を維持し、遺伝資源の保存、系統分類、進化に関する研究と育種素材として、産業への利用の可能性を検討している。本研究においては、保存中の植物の特性を多面的に調査し、データベースとして保存した。これらの情報は、ミカン亜科植物に限ることなく、他の生物の遺伝資源の情報とリンクが可能であり、最終的には国際的ネットワークを通じて、Harbarium in Multi Mediaの確立のために有効である。 (1)本学系統保存の系統名、それらの植物の画像情報として、樹形、花器、果実、気孔の走査型電子顕微鏡像などを記録しコンピュータに入力した。 (2)21属51種のミカン亜科植物の葉の形態、葉面積、葉形指数(縦長/横長)を調査し、データベース化した。ミカンハモグリガの食害程度が系統分類の1指標となることを明らかにした。走査型電子顕微鏡による気孔の調査で、気孔の形態は原産地を推察する情報となることを明らかにした。 (3)沖縄原産のシィークワーシャ10系統およびカラタチ7系統の形態的特徴、葉に含まれる精油成分組成およびアイソザイム分析により系統分類と進化の調査を行った。ユズと類縁香酸カンキツ類の分類をアイソザイムにより分析し、起源と進化を考察した。 (4)台木として利用されているユズ、カラタチ2系統およびサワーオレンジの茎の横断面の木部が占める割合とわい性程度との相関を求めた。台木のわい性程度は推察できるが、接ぎ木した場合のわい性程度は推察できなかった。 (5)カンキツ類に含まれるフラボノイドと有機酸の分析を高速液体クロマトグラフィーを用いて分析し、これらの物質が系統分類のための化学的指標になることを明らかにした。
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