研究課題/領域番号 |
10460076
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
林産学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
近藤 隆一郎 九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (80091370)
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研究分担者 |
高田 智 福岡県保健環境研究所, 専門研究員
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
12,200千円 (直接経費: 12,200千円)
2000年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1999年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1998年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
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キーワード | ダイオキシン / 白色腐朽菌 / バイオレメディエーション / in vitro分解 / リグニン / 担子菌 / 環境汚染 / ダイオキシン類 / エーテル結合開裂 / ダイオキシン分解酵素 / エーテル結合 / 2,7-DCDD |
研究概要 |
1.アリールエーテル型結合の開裂を短時間で容易に判定するために、エーテル結合の開裂により蛍光を発し、リグニンペルオキシダーゼにより酸化され2次的にエーテル結合が開裂しないように、芳香環の電子密度を低下させたリグニンモデル化合物を合成した。リグニンモデル化合物を含むKirk基本寒天培地を調製し、前培養した木材腐朽菌250株を植菌し、経時的に蛍光を観察したところ、明瞭な蛍光を発する菌株5株の選抜に成功した。これらの5菌株のダイオキシン分解能力を2,7-DCDDを基質として評価し、強力なダイオキシン分解菌であるMZ-340株を選抜した。この菌株を液体培地にて振とう培養し、得られた培養液により2,7-DCDDを処理したところ分解が観察され、ダイオキシンのin vitro分解に成功した。 2.菌体外粗酵素液によるダイオキシン類のin vitro処理:選抜した高活性ダイオキシン分解菌MZ-340株を種々の培養条件下で液体培養を行い、粗酵素液を調製した。その粗酵素液とダイオキシン類の標準品を作用させたところ2塩素置換から8塩素置換のすべてのダイオキシン類が減少することを明らかにした。さらに、この現象を詳細に検討したところ、粗酵素液中のタンパク質によるトラッピング現象であることを明らかにした。 3.菌体外物質による土壌および飛灰中ダイオキシン類の処理:MZ-340株の培養条件を詳細に検討し、ダイオキシントラッピング物質を多量に産生する条件を見い出した。ダイオキシントラッピング物質を土壌および飛灰に作用させ、ダイオキシン類が水層に移行することを明らかにした。
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