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海洋生物由来のキチン合成酵素阻害物質に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10460093
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 水産化学
研究機関東京農工大学

研究代表者

山口 勝己  東京農工大学, 工学部, 教授 (50011896)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
1999年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1998年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
キーワード魚介類 / キチン合成酵素阻害 / エラスターゼ阻害 / コラゲナーゼ阻害 / スクリーニング / screening
研究概要

近年、深刻な問題になっている深部真菌症に有効な安全かつ抗真菌剤の開発を目的に、26種の魚介類の可食部を80%メタノールで抽出した水溶性画分と脂溶性画分につき、キチン合成酵素阻害物質をスクリーニングした。併せて、同じ試料につき、最近注目されているエラスターゼとコラゲナーゼの阻害活性もスクリーニングした。以下に、得られた結果を要約する。
1.キチン合成酵素の阻害活性については、水溶性画分で特別に強い活性を示すものは見当たらなかったが、腹足類と斧足類には例外なく、中程度の阻害活性が認められ、アサリで63.6%、シジミで62.5%の値がえられたのは、注目される。
2.エラスターゼの阻害活性の場合、水溶性画分は、サザエとツブガイが100%で極めて強く、次いでカキが53.7%であった。
3.コラゲナーゼの阻害活性の場合、ほとんどの種が両画分とも阻害活性を示したが、特別強い活性は認められず、最高が水溶性画分ではヤリイカの59.5%、脂溶性画分ではナンキョクオキアミの65.0%であった。
以上より、魚介類には種によって、低分子性の安定で安全な各種酵素阻害物質が含まれることが示唆され、機能性食品として、これらの酵素が関与する疾病の予防・治療に役立っている可能性がある。なお、本研究で見出された有望な画分については、溶媒分画、カラムクロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィーなどにより、有効成分の精製を現在進めており、最終的には、機器分析により構造決定を行い、活性物質の本体を明らかにし、安定で安全な医薬創製のリード化合物を提供したいと考えている。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Rio Yamauchi et al.: "Screening of inhibitory activities for elastase and collagenase in the edible parts of fish and shellfish"Fisheries Science. (印刷中).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Rio Yamauchi et al.: "Screening of inhibitory activities for elastase and collagenase in the edible parts of fish and shellfish"Fisheries Science. (in press).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Rio Yamauchi, et al.: "Screening of inhibitory activities for elastase and collagenase in the edible parts of fish and shellfish"Fisheries Science. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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