研究課題/領域番号 |
10460110
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業土木学・農村計画学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
筑紫 二郎 九州大学, 生物環境調節センター, 教授 (00127458)
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研究分担者 |
大坪 政美 九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (80112316)
小林 哲夫 九州大学, 大学院・農学研究院, 助教授 (20032576)
中野 芳輔 九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (60038320)
矢幡 久 九州大学, 熱帯農学研究センター, 教授 (90038290)
広田 修 九州大学, 熱帯農学研究センター, 教授 (60038289)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
13,800千円 (直接経費: 13,800千円)
2001年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2000年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1999年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1998年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
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キーワード | TDR / 土壌水分 / 誘電率 / 火山灰土 / 水分センサー / 灌漑 / 電気伝導度 / 混合式 / 火山伝導率 / 水収支 |
研究概要 |
本研究の目的は、種々の土壌に対するTDR法の適用性を検討すること、プローブの長さについて検討すること、さらにTDR法の応用を開発することである。得られた成果は次のとおりである。 1.土壌水分測定法としてのTDR法についてレビューを行い、種々の問題点を明らかにした。 2.九州の代表的な3種の畑土壌に対して、TDR法の校正実験を行った。その結果、乾燥密度が小さい土壌ではTopp式による水分量の校正は過小評価すること、校正式としてのMaxwell-Deloorモデルは異なる土壌に対しても適合性がよいことが明らかになった。 3.プリント回路基板を用いた新しいTDRプローブを開発し、校正を行った。校正曲線は乾燥土及び湿潤土のいずれにおいても有効であった。 4.長さの異なる金属棒プローブを複数個用い、異なる深さの土壌水分量測定法を考えた。本法を用いると、畑地における土壌水分分布の特徴的な差異を把握できることを火山灰土壌での実験から明らかにした。 5.TDR法で得られた水分量の値からファジィ制御理論を用いて点滴灌漑の給水量の調節を試みた。乾燥地における試験の結果から、ファジィ制御によって節水灌漑が効果的に行えることが分かった。 6.ガラスビーズ、砂土を対象にしてTDR法で土壌の電気伝導度および土壌水分量の構成を行った。蒸留水よりもNaCl溶液の場合の方が誘電率が高くなること、電気伝導度の測定においてはToppの校正式の精度が高いことが明らかになった。 7.TDR法による計測に基づき、リョクトウ栽培における遮蔽効果は土壌水分に影響されないこと、およびインタークロッピング栽培下においては水利用効率が高くなることを明らかにした。
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