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自然植生の二酸化窒素吸収量に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10460142
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 生物資源科学
研究機関東京農工大学

研究代表者

青木 正敏  東京農工大学, 農学部, 教授 (60081569)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
9,400千円 (直接経費: 9,400千円)
1999年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1998年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
キーワード大気由来NO_2吸収 / 沈着フラックス / 沈着速度 / アカマツ林 / 作物群落 / 気象要因 / 季節変化 / 年間沈着量 / NO_2 フラックス / アカマツ群落 / コムギ畑 / NO_2濃度 / 日射量 / 窒素成分量
研究概要

本研究では、自然生態系での大気由来のNO_2吸収の実態を明らかにすることを目的とし、以下の成果を得た。1.NO_2沈着フラックスおよび沈着速度(K_<NO2>)を長期・連続的に測定するシステムを構築し、アカマツ林(樹高約15m)および作物畑において連続測定を実施した。 2.草本作物群落(ダイズ,コムギ,トウモロコシおよびイネ)およびアカマツ群落におけるNO_2フラックスおよび沈着速度の日変化(正午頃に最大)は日射量の影響が大きいことがわかった。 3.同じ植物群落でも沈着速度の大きさにはガス種による差異が認められ,K_<NO2>よりもK_<O3>の方が大きいことがわかった。 4.草本植物群落の場合、K_<NO2>は0.5〜1程度の値であることがわかった。、アカマツ群落の場合、5〜6月および10〜11月に1〜2程度であり、7〜9月ではその5〜10倍程度の大きさであることがわかった。 5.アカマツ群落におけるNO_2フラックスおよび沈着速度の季節変化は、主に気温の影響が大きいことがわかった。 6.アカマツ群落において、夏季に著しく大きいNO_2フラックスおよび沈着速度は、マツ葉に吸収されることだけでは説明できず、マツ葉から放出されるテルペン類や林床から放出されるDMSなどの還元性含硫物質との化学反応も関与していると推察された。 7.推定平均値(5〜11月)および推定(12〜4月)をもとにすると、各月の沈着フラックスは以下のようである(いずれも、gNO_2/m^2/月の単位):1月=0、2月=0、3月=47、4月=80、5月=106、6月=106、7月=399、8月=1726、9月=480、10月=106、11月=96、12月=4。 8.アカマツ林およびコムギ・ダイズ輪作畑の年間沈着量は、それぞれ約3.2および約0.9kgNO_2/m^2/年と推定され、アカマツ林には畑の約3.6倍量のNO_2が沈着していると推定された。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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