研究課題/領域番号 |
10470004
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
塩田 浩平 京都大学, 医学研究科, 教授 (80109529)
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研究分担者 |
森本 武志 京都大学, 医学研究科, 助手 (00311746)
滝川 俊也 京都大学, 医学研究科, 助手 (90263095)
石橋 誠 京都大学, 医学研究科, 講師 (30232341)
三浦 岳 京都大学, 医学研究科, 助手 (10324617)
成瀬 一郎 京都大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (20113326)
森 千里 京都大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (90174375)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
10,100千円 (直接経費: 10,100千円)
2000年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1999年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
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キーワード | 四肢原基 / プログラム細胞死 / 血管リモデリング / マトリックス分解酵素 / 四肢奇形 / マウス胎児 / 細胞死 / メタロプロテアーゼ / カスパーゼ / マウス / Hammer-toe / 分化 / 形態形成 / 指奇形 / アポトーシス / リモデリング |
研究概要 |
我々はこれまでの研究で、哺乳類胎児の指間部に起こるいわゆる「プログラム細胞死」(PCD)がDNA断片化を伴うアポトーシスであり、部位特異的・時期特異的な細胞死が四肢の形態形成に重要な役割を果たすことを明らかにしてきた。しかし、どの細胞が死滅するのか、また指の分離の際にどのような機序で細胞間基質が壊れるかは不明であった。我々は胎児指間部の毛細血管網の変化に着目し、指間部アポトーシスとの関連を調べたところ、死細胞がPECAM1/CD31陽性の血管内皮細胞と一致することを見出した。また、whole-mount in situ hybridization法とNorthern blot法により、血管のリモデリングが活発に起こっている部位にgelatinase/MMP-2が強く発現していた。指が分離しないHammertoeミュータントマウス胎児の指間部では、血管網のリモデリングもアポトーシスも起こっていなかった。この結果は、胎児指間部に起こるアポトーシスが血管内皮の細胞死であり、gelatinase/MMP-2が指の分離に重要な役割を果たすことを初めて明らかにしたものである。 次に、指の軟骨が形成される際のパターン形成のメカニズムを明らかにするため、マウス四肢原基細胞のmicromass培養法を用いてin vitroでの軟骨形成を解析した。軟骨細胞によるパターンの周期性はin vitroでも再現され、そのパターン形成は「反応・拡散モデル」によく合っていた。さらに、TGFβ2が反応・拡散系の"activator"としての作用を有し、細胞選別にも関与していることが明らかになった。
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