研究課題/領域番号 |
10470008
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 香川医科大学 |
研究代表者 |
小坂 博昭 香川医科大学, 医学部, 教授 (60158897)
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研究分担者 |
米山 弘人 香川医科大学, 医学部, 助手 (80294750)
藤井 重元 香川医科大学, 医学部, 助手 (00325333)
山本 憲 香川医科大学, 医学部, 助手 (70314911)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
13,700千円 (直接経費: 13,700千円)
2000年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1999年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1998年度: 7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
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キーワード | NO / スーパーオキサイド / 肥満細胞 / アンギオテンシンII / 白血球接着・遊走 / 高血圧 / EDCF / アポトーシス |
研究概要 |
内皮由来弛緩因子、NOの生成を阻害すると、白血球が血管から遊走し、血管の周囲に常駐している肥満細胞がスーパーオキサイドにより脱顆粒したので、その顆粒成分の働きにより白血球が遊走するとKubesらは考えた。彼等の仮説が正しければ、肥満細胞欠損ラットならば、NO合成酵素の阻害剤投与により、白血球の血管への接着、組織への遊走はおきない筈である。しかし、肥満細胞欠損ラットでもNO合成酵素の阻害剤投与により、白血球が血管から遊走することを発見しLab.Invest.に掲載された。これはNO合成酵素の阻害剤投与により内皮からスーパーオキサイドが顕著になったためと考えられる。よって内皮からのスーパーオキサイド生成を増加させるか、NO生成を減少させる現象を調べてみた。腸間膜血管、大動脈血管のアンギオテンシンIIによる収縮時にスーパーオキサイドが発生することを発見し、血圧上昇に関与している可能性を明らかにしたが、それぞれJ.J.PhysiologyとJ.Hypertensionに掲載された。スーパーオキサイドが、血圧上昇に関与し、NOがこれを制御している可能性がでてきたので、次に高血圧モデル動物で研究を行った。血圧上昇による血管でのNO生成活性の低下に伴いEDCFが出現することをDahl食塩感受性ラットで初めて発見し1999年度のHypertensionに掲載された。これの続きでアルギニン同時投与がNOの生成を増加させEDCFの出現を抑制することを見い出しJ.Hypertensionに印刷中である。またカリウム投与が血圧上昇作用をやわらげる機構を調べた。血管内皮で減少していたNOの生成をカリウム投与が上昇させて、頸動脈の弛緩反応を増加させることを2000年度のAm.J.hypertens.に掲載された。またスーパーオキサイドが生成すると言われている心臓の虚血再潅流で心筋細胞のアポトーシスがおきることを確かめ、これを有効に防止する結果が得られ、現在投稿中である。また蛍光観察のできる顕微鏡を一昨年度セットアップでき、これを使用して、NOS発現細胞を蛍光で観察研究可能となりアゴニストにたいするNOSの局在の変化にともなうNOとスーパーオキサイドの生成機序解明を目指している。
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