研究課題/領域番号 |
10470023
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 札幌医科大学 (1999) 大阪大学 (1998) |
研究代表者 |
堀尾 嘉幸 札幌医科大学, 医学部, 教授 (30181530)
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研究分担者 |
竹村 晴夫 札幌医科大学, 医学部, 講師 (20106462)
八田 愼一 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (60094223)
宮本 篤 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (50166196)
種本 雅之 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (40303945)
稲野辺 厚 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (00270851)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
1999年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1998年度: 8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
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キーワード | カリウムチャネル / グリア / 水チャネル / 網膜 / 色素上皮細胞 / 蝸牛 / 基底膜 / 胃 / 内向き整流性カリウムチャネル / カリウム / PDZドメイン / 壁細胞 / グリア細胞 / バリウム / 胃酸 |
研究概要 |
我々がグリア細胞に発現していることを見い出した内向き整流カリウムチャネルKir4.1について以下にあげる4つの点を明確にすることができた。(1)Kir4.1の網膜グリア細胞での分布、活性を調べ、Kir4.1が水チャネルAQP4と共存して存在しており、神経組織の水輸送に関与している可能性が高いこと、また、この2つのチャネルは基底膜に接している側にみられ、基底膜がない部位ではほとんど見られないという特徴的分布を示した。グリアと血管の間にKir4.1とAQP4を介したK^+と水の交換がおこなわれていることが強く示唆された。(2)Kir4.1が網膜の色素上皮細胞のapical側に発現しており、これまで不明であったrodやconeの部分におけるK^+ホメオスターシスが色素上皮細胞Kir4.1によっておこなわれている可能性が高いことを示した。(3)蝸牛神経細胞をとりまくグリアのサテライト細胞のミエリンにKir4.1が発現しており、蝸牛神経細胞のK^+ホメオスターシスを行っている可能性が高いことを示した。(4)胃の壁細胞のapical側にKir4.1が発現していることを見い出した。Kir4.1が、これまでわかっていなかった胃酸分泌の際に細胞外にK^+を出してK^+のリサイクルをするKチャネルであることを見い出した。以上の研究は一言で言い表すと、Kir4.1の機能として以前より我々が提唱してきた「K^+の輸送」ということがより明確にできたといえる。
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