研究課題/領域番号 |
10470080
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
谷口 孝喜 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (40094213)
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研究分担者 |
武田 直和 国立感染症研究所, ウイルスII部, 室長 (90132894)
小林 宣道 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (80186759)
浦沢 价子 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (90045378)
松浦 善治 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (50157252)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
13,200千円 (直接経費: 13,200千円)
2000年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1999年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1998年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
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キーワード | ロタウイルス / バキュロウイルス / 感染防御 / ワクチン / 人工空粒子 / 粘膜アジュバント / CTL / リバースジェネテックス / GFP遺伝子 / オステオポンチン / 構造蛋白 / RNAセグメント / 血清型 |
研究概要 |
1.VP2とVP6の共発現で自己集合した精製人工空一重殻粒子を大量に得、まず、VP2/6人工空一重殻粒子を用いて、マウスにおける粘膜免疫の効果を検討した。(1)G3以外のヒトロタウイルスでも乳のみマウスに下痢の発症を観察した。(2)VP2/6のみの経鼻接種では免疫原性がきわめて弱いが、大腸菌易熱性トキシン(LT)由来の各種変異粘膜アジュバント、特に変異型135の併用では、血中および便中のIgG、IgA応答が顕著に高かった。CTL反応も同様の結果であった。(3)免疫後、マウス強毒株(EW)を経口投与し防御能を検討したところ、変異型135の併用では、便中ウイルス量の激減を観察した。(4)免疫したマウス脾臓リンパ球からTh1およびTh2関連サイトカインをコードするmRNAの発現を見いだした。こうして、人工空粒子を免疫原とし、粘膜アジュバントを併用した場合、体液性および細胞性免疫の双方が効率よく誘導されることが判明した。 2.ロタウイルスのリバースジェネテックスの系の確立をめざし、以下の実験を行った。(1)増殖能の低く、トリプシン依存性が高いヒトロタウイルスKU株をヘルパーウイルスとして用い、増殖能の高く、トリプシン依存性が低いSA11-L2のVP4,VP7遺伝子をMA-104細胞に導入した。(2)ワクチニアウイルスDIE株由来で、ニワトリ胎児細胞ではCPEを起こすが他の動物細胞には起こさないDIs株にT7ポリメラーゼを導入したDIs-T7を利用し、DIs-T7とT7プロモーター-ロタウイルスVP4あるいはVP7cDNA-D型肝炎リボザイム-T7ターミネーターのプラスミドを調製し、細胞内に導入し、KU株を感染させ、KU-VP7あるいはKU-VP4特異的中和単クロン抗体存在下でスクリーニングする系をほぼ確立した。さらに、(3)NSP1遺伝子およびGFP遺伝子双方を挿入し、外来遺伝子が発現しうるかを判定する系を試みた。
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