研究課題/領域番号 |
10470088
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
滝口 雅文 熊本大学, エイズ学研究センター, 教授 (00183450)
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研究分担者 |
平山 和雄 味の素株式会社, 中央研究所, 主席研究員
冨山 宏子 (富山 宏子) 熊本大学, エイズ学研究センター, 助手 (50301370)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
10,800千円 (直接経費: 10,800千円)
2000年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1999年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1998年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
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キーワード | 細胞傷害性T細胞 / T細胞レセプター / HLAクラスI / ペプチド / HLAクラスIテトラマー / CTLクローン / 三次構造 / 3次構造解析 / 細胞障害性T細胞 / 三次構造解析 |
研究概要 |
本研究で(1)細胞傷害性T細胞(CTL)が認識するHLAクラスI・ペプチド複合体の三次構造を明らかにし、また(2)HLAクラスI・ペプチド四量体を用いて、特異的CD8T細胞を検出する方法を確立し、それによって抗原特異的T細胞の生体での変化を定量的に調べることにより、生体内での分子レベルのT細胞認識の変化を詳細に明らかにした。 1.HLA-B^*5101・HIVエピトープペプチドの結晶解析:2種類のHIV-1 CTLエピトープペプチドを結合させたHLA-B^*5101の結晶を作製し、X線解析によりその三次構造を明らかにした。 2.HLAクラスIテトラマーを用いた抗原特異的CD8T細胞の測定法の確立:11種類のHIV-1 CTLエピトープ、1種類のHCV CTLエピトープおよび2種類のHBV CTLエピトープに対するテトラマーを作製し、これによって日本人のHIV-1,HCVおよびHBV感染者の末梢単核球中の抗原特異的T細胞を、フローサイトメトリーを用いて定量的に測定する方法を確立した。 3.テトラマーを用いたHIV感染者および肝炎ウイルス感染症の解析:テトラマーを用いてHIV感染者の末梢血リンパ球を解析したところ、慢性HIV-1感染症の患者ではCD28-CD45RA^-のeffecter CD8 T細胞の増加がみられた。また、テトラマーを用いて急性HCVおよびHBV肝炎患者の急性期の血中により肝炎抗原特異的CD8T細胞を検出した。血中で増加している特異的T細胞はCD28^+CD45RA^-のメモリーT細胞であった。 4.1つのCTLクローンによる2つの異なったHLA分子によって提示されるエピトープの分子レベルの解析:HLA-B^*5101とHLA-B^*3501を提示する同一のエピトープの分子認識を、CTLクローンを用いて分子レベルで明らかにした。
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