研究課題/領域番号 |
10470100
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衛生学
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研究機関 | (財)労働科学研究所 |
研究代表者 |
小木 和孝 (財)労働科学研究所, 主管研究員 (90124312)
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研究分担者 |
酒井 一博 (財)労働科学研究所, 研究主幹 (90072660)
花岡 知之 財団法人労働科学研究所, 研究部, 主任研究員 (00228503)
飯田 裕康 (財)労働科学研究所, 研究部, 主任研究員 (70072650)
原 邦夫 財団法人労働科学研究所, 研究部, 主任研究員 (40250047)
細田 聡 財団法人労働科学研究所, 研究部, 主任研究員 (60270542)
伊藤 昭好 財団法人労働科学研究所, 研究部, 主任研究員 (30151492)
吉川 徹 財団法人労働科学研究所, 研究部, 研究員 (50332218)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | 労働災害 / 職務特性 / 勤務特性 / 安全リスクマネジメント / 中小事業場 / 安全衛生マネジメントシステム / 安全リスクマネジメントシステム |
研究概要 |
本研究では、これまでに発生した労働災害事例を具体的にとりあげ、災害発生のプロセスと人ともの(設備・装置など)と情報との関連の中で解明を図るとともに、実作業・実勤務のもとで疲労・覚醒ならびに職務ストレスなどを連続モニターすることにより、職務・勤務状況の特性を明らかにした。また、得られた資料に基づいて災害発生の特性と職務・勤務特性を考慮した課題マップを作成し、そのマップをもとに、実社会に役立つ災害特性別の安全リスクマネジメントシステムについて検討し、ガイドラインを公表した。研究で取り上げた事例として、建設事業場における災害リスク研究、電力関係の夜勤交代勤務に関する研究、病院における針刺し切創事例などを取り上げ、安全リスクマネジメントシステムの課題を分析した。その結果、実態調査からは、多層の災害リスクがどの職場にも存在することが明らかで、特に中小事業場では、高温職場の気流不足、高い騒音レベル、ばらつきの多い照明条件、運搬やワークステーションで改善を要する人間工学条件が指摘され、職場環境の快適化と人間工学改善の同時改善が必要であることが明らかになった。安全確保、負担軽減、快適形成について多領域改善を取り上げていくことが今後の重要な課題と指摘された。最終的にこれらの研究成果物を「すぐできる労働安全衛生マネジメントシステム」としてまとめ、独自の"12のステップ"を提案した。これらの研究成果をまとめ、国際雑誌Ind Health(2002 Apr ; 40(2) : 121-33)にWork improvement and occupational safety and health management systems : common features and research needsとして報告した。
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