研究課題/領域番号 |
10470106
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
竹内 康浩 名古屋大学, 医学部, 教授 (90022805)
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研究分担者 |
那須 民江 信州大学, 医学部, 講師 (10020794)
市原 学 名古屋大学, 医学部, 助教授 (90252238)
柴田 英治 名古屋大学, 医学部, 助教授 (90206128)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
15,100千円 (直接経費: 15,100千円)
2000年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 11,500千円 (直接経費: 11,500千円)
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キーワード | 2-ブロモプロパン / 1-ブロモプロパン / 生殖毒性 / 神経毒性 / アポトーシス / SH基 / クレマチンキナーゼ / 量-影響関係 / フロン代替物質 / 神経伝導速度 / 遠位潜時 / 吸入曝露 / ラット / 精子 / 性周期 / GSH / ノ-ブロモプロパン / 神経病理組織 / 精子異常 / 雌性周期 |
研究概要 |
1.2-ブロモプロパン(2-BP)の雌生殖毒性機序の解明 ウィスタ-系雌ラットを用いた実験により、2-BPによる卵巣機能障害は、原始卵胞と卵子のアポトーシスを介した破壊によるものであることが明らかになった。 2.2-BPの雄生殖毒性機序の解明 ウィスタ-系雄ラットを用いた実験により、精祖細胞に対する直接作用、二次的な精母細胞のアポトーシスが明らかとなった。さらにBcl-2の低下、Baxの上昇が精祖細胞の一次的なアポトーシスをひきおこすとともに、Fasの増加が精母細胞の二次的なアポトーシスの誘導を説明しうると考えられた。 3.1-ブロモプロパン(1-BP)の神経毒性、生殖毒性機序の解明 ウィスター系雄ラットを用いた12週実験では、1-BPは量依存的な神経毒性をもつとともに、精子発生の最終ステップである精巣セルトリ細胞からの精子放出を障害することが明らかとなった。さらに、1-BPは脳内のSH基を修飾するとともに、CK活性を低下させることが示唆された。 4.ブロモプロパン工場労働者における量-影響関係の解明 中国における2-BP工場の調査では10ppm以下の2-BP暴露では、韓国で見られたほどの重篤な生殖機能、骨髄機能障害は見られなかった。しかし、造血作用に対する悪影響がある可能性は否定できなかった。1-BP工場の調査では、1-BPは数+ppmレベルの暴露によって神経を障害する可能性が示唆された。
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