研究課題/領域番号 |
10470109
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
|
研究機関 | 大阪市立大学 (1999-2001) 九州大学 (1998) |
研究代表者 |
廣田 良夫 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (20080624)
|
研究分担者 |
田中 隆 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (30227144)
徳永 章二 九州大学, 大学院・医学研究院, 助手 (50227584)
清原 千香子 九州大学, 大学院・医学研究院, 講師 (00169963)
山下 昭美 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (50094496)
伊達 ちぐさ 大阪市立大学, 医学部, 助教授 (60047389)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1999年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
|
キーワード | インフルエンザ / ワクチン / 有効性 / 高齢者 / 有害事象 / 赤血球凝集抑制抗体価 / Vacine efficacy / Antibodey efficacy / 赤血球凝集抑制抗体 |
研究概要 |
高齢者を対象にインフルエンザワクチンの有効性等を研究した。 1997〜1998年のシーズンは流行規模が小さかったため、antibody efficacyの算出を行なった。ワクチン接種後ワクチン株A/武漢(H3N2)に対するHI価≧1:256では、≦1:128に比べてインフルエンザ様疾患(ILI)の発病リスクが0.14に低下した(antibody efficacy:86%)。接種前HI価≦1:128の者が接種後≧1:256に上昇する割合は71%であり(achievement rate)、これらの積(0.86×0.71)からvaccine efficacyは61%と算出された。 1998〜1999年のシーズンは流行規模がある程度大きかったので、直接vaccine efficacyを算出することができた。発熱38℃以上のILIについてはウクチン接種の相対危険(RR)は0.74〜0.79、発熱39℃以上のILIについてはRRが0.50〜0.54、ILI発病者(38℃以上)における死亡についてはRRが0.43であった。 1999〜2000年のシーズンは、流行を認めなかったので、老人保健施設の入所者を対象に、2回接種による追加免疫の効果を検討した。その結果、追加免疫による良好な抗体獲得は認めなかった。また、同施設の職員を対象に抗体応答を調べたところ、健常成人では追加免疫を行なわずとも、1回接種で抗体獲得は比較的良好である、との結果を得た。 また日常生活動作(ADL)が低い者では発病リスクが6倍を超えた。接種後48時間以内に現れた有害事象は、38.0℃以上の発熱を呈した者が0.8〜2%、注射部位の腫れを呈した者が3.2〜4%であった。
|