研究課題/領域番号 |
10470155
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
|
研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
東儀 英夫 岩手医科大学, 医学部, 教授 (90155490)
|
研究分担者 |
阿部 隆志 岩手医科大学, 医学部, 助教授 (30202667)
長根 百合子 岩手医科大学, 医学部, 助手 (10306003)
槍沢 公明 岩手医科大学, 医学部, 講師 (00244913)
高橋 智 岩手医科大学, 医学部, 講師 (50216719)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
13,300千円 (直接経費: 13,300千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1999年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1998年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
|
キーワード | methylcytosines / aging / promoter / transcription / RAGE / APP / tau / ニコチン性Ach受容体 / α7サブユニット / 補体 / メチルシトシン / プロモーター領域 / 加齢 / bisulfite法 / アミロイド前駆体蛋白 / タウ蛋白 / ニューロン / 老化 / 転写調節領域 |
研究概要 |
DNAプロモーター領域のメチル基は転写因子との結合を抑制しており、脱メチルにより転写因子結合能は増加する。我々は、ヒト剖検脳大脳皮質におけるreceptor for advanced glycation end products(RAGE)、amyloid precursor protein(APP)、tau遺伝子プロモーター領域のメチルシトシンの分布・頻度の加齢変化についてbisulfite法とPCR-direct sequencingを用いて検討した。1)RAGE検討部位(-328〜-36)のうちメチルシトシンの頻度は6%〜20%で、加齢に伴い有意に減少した。しかし、検討部位に4箇所存在するCpG配列中のメチルシトシンは加齢による影響を受けなかった。既知のコンセンサス配列では、AP-2、SP-1配列中のメチルシトシンが有意に減少していた。RAGE遺伝子プロモーター領域のメチルシトシンは加齢とともに減少し、RAGE発現に対し促進性に作用する可能性が示唆された。2)APP検討部位(-226〜-101)は極めてGC-rich(約80%)な配列であり、CpG配列が18カ所存在する。しかしメチルシトシンの頻度は極めて低く、0%〜13%(CpG配列中0%〜17%)であった。部位別に加齢変化を検討すると、9-bp-long GC-rich element配列における減少が有意であった。3)tau蛋白検討部位(97〜436)中、メチルシトシンの頻度は3%〜17%であり、加齢に伴い有意に減少した。既知のコンセンサス配列では、GCF配列のメチルシトシンの減少が有意であった。一方、SP-1配列のメチルシトシンは有意に増加していた。メチルシトシンの総数は加齢に伴い減少するが、増減はコンセンサス配列によって異なり、tau蛋白発現を抑制する方向に作用している可能性が示唆された
|