研究課題/領域番号 |
10470158
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
|
研究機関 | 国立精神・神経センター |
研究代表者 |
田平 武 国立精神・神経センター, 神経研究所・疾病研究第6部, 部長 (80112332)
|
研究分担者 |
井上 治久 国立精神・神経センター, 神経研究所・疾病研究第6部, 流動研究員
澤田 誠 藤田保健衛生大学, 総合医学研究所, 助教授 (10187297)
高橋 慶吉 国立精神・神経センター, 神経研究所・疾病研究第6部, 室長 (40117148)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
13,700千円 (直接経費: 13,700千円)
1999年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1998年度: 10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
|
キーワード | ミクログリア / マクロファージ / MAGE / SAGE / 遺伝子発現 |
研究概要 |
MAGE法(a method for analyzing the qualitative and quantitative aspects of gene experession)を用いて、精製ミクログリアの不死化細胞株(活性化状態と非活性化状態の2群)と、活性化ミクログリアと同条件で培養した腹腔マクロファージの計3群について、各々の遺伝子発現プロファイルを明らかにした。すなわち、mRNAを抽出し、3末端に近い18bp(tag)を連結したmini-fragment cDNAライブラリーをそれぞれの群について作製し、各約10,000個のtagをシークエンスした。 その後、まず、活性化ミクログリアの遺伝子プロファイルのうち、2回以上出現した1,270種類のtranscriptsについて解析したところ、1.従来ミクログリアが産出することで知られているサイトカイン以外に、これまでにミクログリアとの関連が知られていなかった約10種類のサイトカイン、1個のサイトカインレセプターのtranscriptsを認めた。2.これまでは、ミクログリアの接着因子に関して、包括的な研究はなかったが、接着因子とその関連因子の約10個のtranscriptsを認めた。3.造血系に特徴的な遺伝子や、脳由来のライブラリーからとられた遺伝子も多く含まれており、ミクログリアが造血系と中枢神経系の両者に属する細胞であることに合致していた。 次に、活性化ミクログリアとマクロファージの遺伝子発現プロファイルを比較した。ミクログリア>>マクロファージの遺伝子をいくつか見出し、その中にTSC36(TGFβ-imduciblegene)があった。一方、マクロファージ>>ミクログリアの遺伝子もいくつか見出され、その中にアポリポプロテインEやカテプシンLなどがあった。
|