研究課題/領域番号 |
10470172
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
成澤 邦明 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90004647)
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研究分担者 |
鈴木 洋一 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (80216457)
呉 繁夫 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (10205221)
松原 洋一 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (00209602)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
12,900千円 (直接経費: 12,900千円)
1999年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
1998年度: 8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
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キーワード | ホロカルボキシラーゼ合成酵素 / ビオチン反応性 / 遺伝子解析 / 発現蛋白 / Km値 / Vmax値 / 開始コドン / ペプチド抗体 / ウエスタンブロット / ピオチン反応性 |
研究概要 |
ホロカルボキシラーゼ合成酵素(HCS)は、アポカルボキシラーゼにビオチンを付加してホロカルボキシラーゼにする酵素であり、生体内で重要な役割を果たしている。本酵素の欠損症は新生児、乳児期に重篤な有機酸血症を引き起こすが、これまで報告されている全症例がビオチン反応性を示している。ヒトHCSのcDNAは我々によってクローニングされ、最近ゲノム構造も明らかにされた。本研究の目的はそれらの情報をもとに多くの患者の遺伝子解析を行い、病態を解明することにある。これまで日本人患者8家系、スエーデン、フランス、ドイツ人の各1家系を解析した。発現蛋白を用いて各変異蛋白の動力学的特性を検討したところ、ビオチンに対するKm値が高値を示すものと全く正常のもの(典型例;IVS10^<g+5a>変異)が存在した。Vmax値はすべて正常よりは低下していたが、その程度はプロピオニルCoAカルボキシラーゼ活性を正常化する能力を持つ程度のものから、わずかに上昇させるにとどまるものまで多岐にわたった。Kmが正常の変異HCSを持つ患者がビオチンに反応する機序は組織ビオチン濃度がKm値より低く、通常のビオチン濃度ではHCS活性は全活性を示していないためと考えられる。患者の遺伝子型と表現型は良く一致しており、遺伝子型より適切な治療および予後の推定が可能である。
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