研究課題/領域番号 |
10470180
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
石坂 重昭 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (90159715)
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研究分担者 |
吉川 正英 奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (50230701)
斎藤 滋 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (30175351)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2000年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | Transforming growth factor-β / サイトカイン / 腸管リンパ球 / Natural killer cells / 経口投与 / マウス / ELISPOT / 腸管 / dendritic cells |
研究概要 |
母乳内に大量に存在するTransforming growth factor(TGF)-βの乳児免疫システムへの役割を明らかにするため、TGF-βをマウスに経口投与することにより解析した。TGF-βの経口投与によりまず腸管上皮細胞よりIL-15の分泌が数時間で増大し、このIL-15により腸管上皮間のNatural killer(NK)細胞が活性化した。さらに、IL-15は腸管上皮間の樹状細胞(DC)の増殖と活性とを増大し、DC1サブタイプのIL-12の分泌が高まり、それに伴いTh_1細胞が活性化され、interferon(IFN)-γ産生が増加し、再びNK細胞活性が増大されると推測しえる。腸管でのNK細胞活性はその後、脾臓でのNK細胞活性をもたらした。母乳内に含まれるTGF-βは腸管上皮細胞からのIL-15産生を増大させることにより、腸管のみならず全身のNK細胞活性、IgA抗体産生増大に働き、生体防御作用を発揮するものと考えられる。
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