研究課題/領域番号 |
10470181
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
浅野 喜造 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (40131180)
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研究分担者 |
吉川 哲史 名古屋大学, 医学部, 助教授 (80288472)
須賀 定雄 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (70257616)
辻 孝雄 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (60171998)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
2000年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1999年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
1998年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | VZV / HHV-6 / HHV-7 / 変異易熱性下痢毒素 / 経粘膜免疫 / 細胞性免疫 / マウスモデル / 中和抗体 / 変胃易熱性下痢毒素 / 細胞障害性T細胞活性 |
研究概要 |
1 VZVマウスの系でVZV特異的細胞性免疫誘導におけるVZV糖蛋白の検討 VZVの糖タンパク質を精製。どの糖蛋白抗原が細胞性免疫(DTH)を誘導するかを検討した。その結果、皮下投与の場合と同様にLTと共に投与すればgE:IがgE:Iに対するDTHを誘導することを確認した。さらにgH:Lも同等のgH:Lに対するDTHを惹起することを明らかにした。これは、LTを併用した鼻腔投与ではgE:Iと同様にgH:LもVZV感染予防に重要な細胞性免疫を誘導できることを始めて明らかにした。 2 肝移植におけるHHV6、HHV-7感染と病態の検討 ・HHV-6感染のピークが移植後2週から4週にあり臨床的には不明熱との関連が認められた。HHV-7感染には明確なピークがなく20%程度の患者で常にゲノムが検出された。 ・肝移植後のHHV-6、HHV-7感染の診断にはウイルス分離あるいはPCRによる検討に加え、各ウイルスに特異的な血清学的診断法が必要なことを確認。 ・生体肝移植後にHHV-6初感染を受けた乳児例をまとめて解析。免疫抑制状態宿主においても致死的な経過は示さない。さらに、突発性発疹症患児に見られる皮疹の形成に、宿主免疫能が重要な働きをしていることが示唆された。 ・肝移植後のHHV-6感染源として、移植されるドナーグラフト中に残存するリンパ球が重要であることを証明。 3 骨髄移植におけるHHV6、HHV-7感染と病態の検討 ・骨髄移植患者におけるHHV-6感染モニタリングとして、リアルタイムPCR法によるレシピエント末梢血単核球中ウイルスゲノム量の測定が有用であることを示唆。 ・BMT後4週間目までに出現するGVHD類似の発疹症にHHV-6感染が関与していることを明らかにした。 ・自家骨髄移植と同種骨髄移植を比較すると、同種骨髄移植の方がHHV-6感染を起こしやすい。 ・ウイルス分離を指標にBMT後HHV-6感染を診断し、臨床症状との関連性を統計学的に解析。欧米のグループが示唆している間質性肺炎や骨髄抑制との関連性は認められず、唯一GVHD類似の移植後早期に見られる発疹症との関連が確認された。
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