研究課題/領域番号 |
10470189
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
西川 武二 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (50051579)
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研究分担者 |
小安 重夫 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90153684)
天谷 雅行 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (90212563)
清水 宏 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (00146672)
鈴木 春巳 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (70235985)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
15,100千円 (直接経費: 15,100千円)
1999年度: 7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
1998年度: 7,900千円 (直接経費: 7,900千円)
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キーワード | 自己免疫性皮膚疾患 / 天疱瘡 / 動物モデル / デスモグレイン / 自己抗体 / 免疫寛容 / 抗体産生B細胞 / ノックアウトマウス |
研究概要 |
自己免疫性疾患において実験動物モデルを作成することは、その発症メカニズムを知る上において極めて重要である。本研究の目的は、自己抗原ノックアウトマウスが、欠失している蛋白に対し免疫寛容が成立していないことを利用して、全く新しい方法により自己免疫モデルマウスを作成することにある。具体的には、自己免疫性水疱性疾患である尋常性天疱瘡に焦点を絞り、標的抗原であるデスモグレイン3ノックアウトマウス(Dsg3-/-)を用いて、天疱瘡モデルマウスを作成することにある。バキュウロウイルス発原型を用いて作製したマウスDsg3の組換え蛋白(マウスrDsg3)を用いて、Dsg3-/-マウスに免役したところ、in vivoでDsg3に反応できる抗体を産生した。さらに免役したマウスDsg3-/-の脾細胞を分離し、Rag2-/-マウスに移植したところRag2-/-マウス内にて、坑Dsg3IgG抗体が6ヵ月以上の長期間産生することが確認された。さらに移植後3週間後にて、Rag2-/-マウスの体重減少が認められ、口腔内には、尋常性天疱瘡に特徴的な所見である表皮基底細胞直上で表皮内水疱形成(Suprabasilar acantholysis)が認められた。さらに、詳しい病理学的検討により、頭部、四肢、躯幹の皮膚、舌、頬粘膜、食道上部などの重層扁平上皮のいかなるところにも同様の水疱形成が認められることが確認された。さらに、移植する際の脾細胞をT細胞、B細胞に分離後、種々の組み合わせて移植したところ、病的自己抗体産生に必要であることが示唆された。当研究で開発されたモデルマウスは、自己抗体産生機序の解明に有用であるばかりでなく、疾患特異的治療法の開発する上で重要なツールとなると考えられる。
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