研究課題/領域番号 |
10470205
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
小阪 憲司 横浜市立大学, 医学部, 教授 (60023800)
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研究分担者 |
三浦 恵 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (60157427)
大西 秀樹 横浜市立大学, 医学部, 講師 (30275028)
井関 栄三 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (30203061)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
8,100千円 (直接経費: 8,100千円)
2001年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1998年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | レビー小体型痴呆 / びまん性レビー小体病 / レビー小体 / 痴呆 / α-シヌクレイン / ユビキチン / 神経原線維変化 / アルファ・シヌクレイン / タウ / 免疫組織化学 / cdk5 / アセチルコリン・ムスカリン受容体 / α-シマクレイン / エビキチン |
研究概要 |
平成10年度:抗α-synuclein抗体によりレビー小体やレビー神経突起が特異的に染色され、免疫電顕でこれらを構成する線維や膜様構造物がα-synuclein免疫陽性を示すこと、レビー神経突起は軸索終末であること、光顕では不明でも電顕ではα-synuclein免疫陽性線維が散在する神経突起が広範に分布していることを明らかにした。また、ubiquitin免疫染色で明らかにしたDLBの海馬領域のperforant pathwayの役割をα-synuclein免疫染色により確認し、DLBとアルツハイマー型痴呆(ATD)の記憶再生過程の障害の質的な差、およびDLBの前頭葉病変による臨床像の特徴を報告した。平成11年度:DLB27剖検例を対象に臨床診断基準を検討し、新たな病型分類を提唱し、別の診断基準の必要性を報告した。また、α-synucleinとtauの二重免疫染色によりDLBの大脳辺縁系には従来まれとされたレビー小体と神経原線維変化の両方を含む神経細胞が時々見い出されること、免疫電顕で見ると両者の線維が同一神経細胞内にいろいろな程度に混在している像がしばしばあること、ATDを合併したダウン症でも両者の線維を同時に含む神経細胞が見い出されること、またacetylcholineのM2 receptorがDLBの側頭葉で減少するが、ATDでは減少しないことを報告した。平成12年度:抗α-synuclein抗体とmicrogliaやastrocyteに対する抗体による二重免疫染色で、レビー小体の消滅過程でmicrogliaやastrocyteが関与すること、cyclic-dependent kinase5(cdk5)に対する抗体による免疫染色によりレピー小体がcdk5陽性であることを報告した。平成13年度:DLBとATD)の臨床的鑑別を呈示した。また、種々の抗体による免疫染色によりレビー小体を有する神経細胞の変性・消滅過程を明らかにし、α-synuclein免疫染色によりDLBでは黒質・扁桃核投射系に障害があること、DLBとATDの海馬領域でM1 receptorの免疫染色性が低下していること、DLBではα-synuclein遺伝子異常は認められないことを示した。
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