研究課題/領域番号 |
10470208
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
谷 憲三郎 (谷 憲三朗) 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (00183864)
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研究分担者 |
白藤 尚毅 東京大学, 医科学研究所, 講師 (00206301)
浅野 茂隆 東京大学, 医科学研究所, 教授 (50134614)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
12,900千円 (直接経費: 12,900千円)
1999年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
1998年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
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キーワード | 顆粒球マクロファージコロニー刺激因子 / GM-CSF / 免疫遺伝子治療 / 白血病 / 腫瘍ワクチン / SAGE法 / WEHI / 3B細胞 / Balb / cマウス / WEHI3B細胞 / MFGレトロウイルスベクター / 造腫瘍抑制効果 / IL-11 / MIF / BALB / c |
研究概要 |
顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)遺伝子導入腫瘍細胞を用いた遺伝子治療臨床研究において、GM-CSF遺伝子導入腫瘍細胞が抗腫瘍免疫を誘導する際の実際のエフェクター遺伝子を同定し、より高い効率での遺伝子治療を可能にする目的で、マウス白血病モデル系を用いた検討を行った。白血病細胞株・WEHI/3B細胞はBalb/cマウス皮下に接種すると腫瘍は不可逆的に増生しマウスは死ぬが、GM-CSF遺伝子導入WEHI/3B細胞を接種した場合、10日目を境に腫瘍は宿主免疫により再現性をもって拒絶された。一方、ヌードマウスでは同様な現象は認められない。そこで、GM-CSF遺伝子導入WEHI/3B細胞を接種後10日目の腫瘍切除組織内に抗腫瘍活性が最も強く現れていると想定し、SAGE(serial analysis of gene expresion)法にて腫瘍内発現遺伝子を解析し、上記3種類の系からそれぞれ11baseから成るTag配列を30,000個づつクローン化した。腫瘍拒絶の系1群と腫瘍を拒絶しない系2群を比較した結果、得られた遺伝子情報の大部分は3者間でほとんど差異が認められず、内部標準のGAPDHの発現量は0.95〜1.36倍と一定であったものの、腫瘍拒絶のけいにおいて20倍以上発現が増強される遺伝子を9種類同定できた。その中には、GenBankのデータベースに該当する既知の遺伝子が1種類と、これまでに報告されていない未知の遺伝子が8種類存在し、マウス骨髄系で50倍以上発現が増幅される遺伝子が2種類含まれていた。現在、各々のTag配列と5'端にM13配列を有するOligo dTプライマーを用いたRT-PCR法からプローブを合成し、同定された遺伝子群の経時的な発現量変化をNorthern Blot法にて解析し、変化を来した遺伝子cDNAを用いた新たな免疫遺伝子治療法を展開中である。
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