研究課題/領域番号 |
10470270
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胸部外科学
|
研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
小川 純一 秋田大学, 医学部, 教授 (20112774)
|
研究分担者 |
河合 秀樹 秋田大学, 医学部, 助手 (20291271)
南谷 佳弘 秋田大学, 医学部, 助教授 (30239321)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1999年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1998年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
|
キーワード | 癌転移 / 臓器特異性 / 血管内皮細胞 / 細胞外マトリックス / 肺癌 |
研究概要 |
癌転移の第一段階は癌細胞と標的血管内細胞との接着に始まる.また癌転移は原発臓器の違いにより転移しやすい臓器に特異性が存在する.我々は「癌転移の臓器特異性は血管内皮細胞側の表面に発現する接着分子などが各臓器で異なること」が原因であるという仮説のもとに研究を進めた.現在まで我々は豚の各臓器(肺・肝など)から臓器特異的細胞外マトリックスを分離してその上に人臍帯静脈血管内皮細胞を培養することにより,各臓器に特異的な血管内皮細胞を培養することに成功した.またこの方法で作製した各臓器に特異的な血管内皮細胞をサイトカインlL-1βで刺激した場合としなかった場合に,培養肺癌細胞と血管内皮細胞の接着性を検討した.培養肺癌細胞と肝細胞外マトリックス上に培養した血管内皮細胞との接着性は,培養肺癌細胞と肝細胞外マトリックス上に培養した血管内皮細胞との接着性よりもlL一1βの刺激の有無に関わらず有意に高かった.一般に肺癌は肝よりも肺に転移しやすいことが知られており,今回の培養細胞による実験系を用いた我々の実験結果は臨床における癌転移の臓器特異性に一致するものであった。
|