研究課題/領域番号 |
10470289
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
滝 和郎 三重大学, 医学部, 教授 (70144368)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
9,800千円 (直接経費: 9,800千円)
2000年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1999年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1998年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | 血管内手術 / カテーテル / アクチュエーター / 脳動脈瘤 / 医用材料 / 動脈瘤 |
研究概要 |
先端部分を自由に曲げることができる能動カテーテルを実用化するため、外径1mm、長さ150cmのマイクロカテーテルの先端にイオン交換樹脂とこれに接合した金の薄膜電極からなる長さ15mmマイクロアクチュエーターを接合した。金電極にエキシマレーザーアブレーション加工により4本の電気絶縁溝を形成し、4本のリード線を手元から先端部に配置した。手元の操作制御部はジョイスティックを介してアクチュエーターの変形する方向および角度を調整できるようにした。イオン交換樹脂中に電流が流れるとカウンターイオンの移動により、陰極で膨潤、陽極で収縮が起こり、アクチュエーターは屈曲する。この能動カテーテルを試作し、柔軟性、屈曲性、耐水性等の機械的、物理的条件を満たすかをガラス管製の血管モデルで検討した。このガラス管モデルでは90度に屈曲した分枝にも容易に誘導していけることが確認できたが、血圧に抗しての屈曲力に限界があることや、応答が遅いなどの問題が残っていた。更なる改良を行いガラス管モデルではより短時間でカテーテル先端を曲げることができるようになった。そこで、成犬を用いた動物実験を行った。成犬の総頚動脈に外頚静脈から採取した静脈ボーチを吻合することにより動脈瘤モデルを作成し、経大腿動脈的にこの能動カテーテルを誘導した。母血管の側壁に90度の方向に向いているこの動脈瘤モデルに、応答に約1分間は要するものの、全くガイドワイヤーを用いることなく誘導することができた。更に末梢の屈曲蛇行した動脈にもガイドワイヤーなしで誘導できることが確認できた。
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