配分額 *注記 |
12,100千円 (直接経費: 12,100千円)
2000年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1999年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
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研究概要 |
グリオスタチンは、神経栄養因子活性や血管新生活性をもつことが知られている.申請者は,慢性関節リウマチ(RA)の滑液の細胞生物学性質を調べる過程で,RA滑液中にこのグリオスタチンが大量に存在することを見いだし(Clin.Chim.Acta218,1-4,1993),さらにグリオスタチンのRA病態マーカーとしての有用性を確認した(Br.J.Rheumatol36,315-321,1997). 平成10年度,平成11年度には,グリオスタチンの滑膜炎発症作用をin vivoにて検討するために必要な大量のグリオスタチンを精製した.得られたグリオスタチン組換体を雌日本白色ウサギの膝関節腔内に注入したところ,滑膜炎の発症を認めた.その病理組織増はRAに類似していた.さらに滑膜培養細胞をグリオスタチンにて刺激し,関節破壊に影響を及ぼすmatrix metalloproteinases(MMPs)の発現が認められるか否かを検討した.RT-PCR法,Northern blot法,ELISA法により,グリオスタチンにてMMP-1,MMP-3の産生が亢進することを証明した. 平成12年度は,GLS分子の起炎活性フラグメントの同定のために,GLSおよびGLSのpoint mutationを作製し,実験的関節炎をひきおこす活性を同定しようと試みた.GLSはthymidine phosphprylase活性を有している.我々の精製したミュータント蛋白はこの酵素活性がないにも関わらずGLS wild typeと同様にRA様の実験的滑膜炎を発症させ得た.現在実験的関節炎をひきおこす活性を担う活性フラグメントをdeletion mutantsの手法を用いて作製にとりかかっている.
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