研究課題/領域番号 |
10470339
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
|
研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
上口 勇次郎 旭川医科大学, 医学部, 教授 (60091568)
|
研究分担者 |
渡邉 誠二 旭川医科大学, 医学部, 教務職員 (10241449)
立野 裕幸 旭川医科大学, 医学部, 助教授 (80163492)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
|
キーワード | ヒト精子 / マウス卵子 / 顕微授精 / 染色体異常 |
研究概要 |
1.マウス卵への卵細胞質内精子注入(ICSI)法によるヒト精子染色体分析技術の確立 受精卵の第一卵割中期到達率は70.7%、分裂中期卵の核型分析率は94.6%で、成功率の高い方法が確立された。 2.マウス卵あるいはヒト精子のin vitro加齢と精子染色体異常出現率の関連性 マウス卵とヒト精子のin vitro加齢は3時間程度なら精子染色体異常率に影響を与えないことが分かった。 3.新鮮精子および凍結保存精子(いづれも形態と運動能は正常)における染色体異常出現率 新鮮精子における染色体異常率は異数性1.7%、構造異常8.8%で、凍結保存は異常率に影響を与えなかった。 4.頭部形態異常精子における染色体異常出現率 (1)大形精子:異数性、構造異常とも増加しなかった。二倍性異常は出現したが、低率(3.7%)であった。 (2)小形精子:異数性、構造異常、倍数性のいずれも増加しなかった。 (3)尖状奇形精子:受精卵の発生率が低下したが、染色体異常の増加は認められなかった。 (4)伸長奇形精子:卵子の附活率が低下し、構造的染色体異常出現率(33.3%)は有意に増加した。 5.不動性精子における染色体異常出現率 (1)精漿中に保存した場合:構造的染色体異常出現率(5.4%)は運動性精子の場合と比較して増加しなかった。 (2)培養液中に保存した場合:構造的染色体異常出現率は、BWW液(25.8%)およびHTF液(32.6%)に2-2.5時間保存した場合に有意に高く、PBS液保存(14.3%)でも増加傾向を示した。 (3)遠心洗浄した場合:精子回収のために遠心洗浄すると、染色体異常出現率はさらに増加した。
|