研究課題/領域番号 |
10470343
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
田中 憲一 新潟大学, 医学部, 教授 (10126427)
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研究分担者 |
青木 陽一 新潟大学, 医学部, 講師 (40231774)
倉林 工 新潟大学, 医学部, 講師 (80234540)
高桑 好一 新潟大学, 医学部, 助教授 (80187939)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
8,100千円 (直接経費: 8,100千円)
1999年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1998年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
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キーワード | 家族性卵巣癌 / BRCA1 / シブペアー解析 / 癌抑制遺伝子 |
研究概要 |
1)家族性卵巣癌71家系を集積し、33家系(46.5%)にBRCA1の突然変異を認め(乳癌・卵巣癌家系23家系中17家系 73.9%、卵巣癌家系48家系中16家系 33.3%)、その生涯浸透率が0.784であることを求めた。以上より家族性卵巣癌に関するBRCA1の変異の頻度、浸透率等は欧米におけるものとほぼ同一であることおよびBRCA2の関わりが僅少である事が判明すると同時に日本人特有の突然変異の存在が示唆された(T307A 9/33=27.3%,C2919T 7/33=21.2%,2507delAG3/33=9.0%)。 2)BRCA1に異常の認められない家系、患者を対象とした、Genome wide non-parametric linkage analysisにて新規原因遺伝子候補領域を限定することが可能であった。またこれら患者群の分離分析により存在が想定される新規原因遺伝子は浸透率が低く、常染色体優性遺伝形式を示すことが推定された。本邦における家族性卵巣癌家系の約半分弱はBRCA1、2に異常を認めないことが判明し、第3の新規原因遺伝子の存在が強く疑われると同時にこの原因遺伝子の分離、解析が強く求められている。これらの家系は家系内の患者数が少ないことより、ノンパラメトリック連鎖解析法を用いているが、本年の34家系の結果はmultipoint法とtwo point法2法により共通の領域で高いスコアが示され、本研究の結果に希望を抱かせるものである。今後、連鎖解析により特定された候補領域について、Single Nucleotide Polymorphism(SNP)を用いたcase-control association studyあるいはExpressed sequence tagデーターベースなどを用いた新規原因遺伝子の単離を目指す。
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