研究課題/領域番号 |
10470347
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
|
研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
荻田 幸雄 大阪市立大学, 医学部, 教授 (00047086)
|
研究分担者 |
梅咲 直彦 大阪市立大学, 医学部, 助教授 (20106339)
深山 雅人 大阪市立大学, 医学部, 助手 (50305629)
田中 哲二 大阪市立大学, 医学部, 講師 (80275255)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
2000年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1999年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1998年度: 7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
|
キーワード | 子宮内膜 / アポトーシス / サイトカイン / Fas / 抗癌剤耐性 / bcl-2 / 子宮旧膜癌 / 子宮内膜症 / 子宮内膜癌 / ダナゾール / ラミニン |
研究概要 |
本課題研究では、in vitro培養実験系を中心として、特にヒト子宮内膜組織におけるアポトーシス制御機構の解析を行ってきた。 子宮内膜上皮細胞のアポトーシス解析実験としては、ヒト各種子宮内膜腺癌細胞株のFasアポトーシス/抗癌剤誘発アポトーシスを用いた実験系を確立し、各種のサイトカイン、細胞外基質、ホルモン剤、抗癌剤などによるアポトーシス制御機構の解析を行った。例えば子宮内膜上皮細胞への細胞外基質からのシグナルは、p53非依存性のFas介在アポトーシスを制御したが、p53依存性の抗癌剤誘発アポトーシスには何ら影響を示さないことを明らかにした。 ヒト子宮内膜間質細胞はin vivoにおいては脱落膜という組織特異的な分化をとげることが良く知られており、これは受精卵着床に必須の現象と考えられている。そこで、我々は独自にヒト子宮内膜間質細胞のin vitro脱落膜化asay系を確立し、この制御系の解析を行ってきた所、ヒト子宮内膜間質細胞のアポトーシスを制御するサイトカイン(例えばLIF、IL-11、oncostatin Mなど)の存在を世界で初めて明らかにすることができた。さらに、ヒト子宮内膜間質細胞の分化にはPRL分泌細胞に変化する脱落膜化過程とは独立した、G-CSF分泌細胞へ分化するという第2の分化経路を発見した。そのふたつの分化経路を中心的に制御しているのがEGFであることも明らかにした。 子宮内膜癌細胞における抗癌剤誘発アポトーシスシグナルの異常もモデル実験系を樹立し現在研究中にある。
|