研究課題/領域番号 |
10470356
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 島根医科大学 |
研究代表者 |
川内 秀之 島根医科大学, 医学部, 教授 (50161279)
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研究分担者 |
佐野 啓介 島根医科大学, 医学部, 助手 (10263542)
片岡 真吾 島根医科大学, 医学部, 助手 (60152667)
加藤 太二 島根医科大学, 医学部, 助教授 (20185846)
石光 亮太郎 Shimane Medical University, Department of Otolaryngology, Assistant (90301291)
OGASAWARA Keiko Shimane Medical University, Department of Otolaryngology, Assistant (40304266)
永田 智子 島根医科大学, 医学部, 助手 (10314642)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
13,300千円 (直接経費: 13,300千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1998年度: 10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
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キーワード | 鼻粘膜リンパ球 / サイトカイン / RT-PCR / アレルギー性鼻炎 / 慢性副鼻腔炎 / フローサイトメトリー / ヘルパーT細胞 / 抑制性T細胞 / 鼻粘膜Tリンパ球 / マクロライド / 免疫調整薬 / 鼻粘膜 / Tリンパ球 |
研究概要 |
1.アレルギー性鼻炎あるいは慢性副鼻腔炎患者鼻腔粘膜より採取した鼻粘膜リンパ球を用いて、フローサイトメトリーを行い、T細胞分画の解析を行った。 その結果、種々の割合でCD4+ヘルパーT細胞ならびにCD8+抑制性T細胞が分布していることが示された。 2.PRISM7700sequence detectorを使用して、鼻腔粘膜より得られた少量のリンパ球を用いて、定量的なRT-PCRを行い、Th1タイプ(IFN-gamma,IL-2)およびTh2タイプ(IL-4,IL-5)のサイトカインについてmRNAでのサイトカインプロフィールについて検討した。その結果、アレルギー性鼻炎ならびに慢性副鼻腔炎患者においては、IFN-gammaの発現は見られたものの、Th2タイプのIL-4やIL-5については、さらにin vitroでアレルゲン刺激を行うことにより、その発現が確認できた。 3.アレルギー性鼻炎患者と慢性副鼻腔炎患者の鼻粘膜リンパ球のサイトカインプロフィールの違いについて検討し、アレルギー性鼻炎ではTh2タイイトカインがより強く発現されている傾向が見られた。Th1タイプのサイトカインについては、採取したばかりの鼻粘膜リンパ球では両疾患患者の間に有意な差はなかったが、in vitroでアレルゲン刺激を一定の時間加えたのちに、IFN-gammaの産生がむしろアレルギー性鼻炎患者で増強する傾向にあった。 4.鼻粘膜から得られる少量のリンパ球を用いて、細胞内サイトカインを蛋白レベルで測定するサイトカインフローサイトメトリーに関しては、未だアッセイシステムを確立するに至っていない。
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