研究課題/領域番号 |
10470363
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 近畿大学 (1999) 大阪大学 (1998) |
研究代表者 |
下村 嘉一 近畿大学, 医学部, 教授 (20162737)
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研究分担者 |
山本 修士 大阪大学, 医学部, 助手 (80294065)
福田 昌彦 近畿大学, 医学部, 講師 (40218938)
前田 直之 大阪大学, 医学部, 助手 (00273623)
渡辺 仁 大阪大学, 医学部, 講師 (60252673)
井上 幸次 大阪大学, 医学部, 助教授 (10213183)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 膠様滴状角膜変性症 / MISI遺伝子 / Protein Trunction Test / Q118X / アベリノ角膜変性症 / ケラトエピセリン遺伝子 / ホモ接合体 / M1S1遺伝子 / 632delA / Q207X / S170X / 遺伝性角膜変性症 / 原因遺伝子座 / 顆粒状角膜変性症 / 第1番染色体短腕 |
研究概要 |
1.非定型的重症型角膜変性症の遺伝子解析 分子遺伝学的解析により、ケラトエピセリン変異のホモ接合体であることを確定診断し得た非定型的重症型の角膜変性症を報告した。5症例において124番目のアルギニンがヒスチジンに変異しており、臨床的には濃い敷石状の混濁が角膜に認められた。 2.膠様滴状角膜変性症の原因遺伝子の単離 日本人近親婚家系10家系13人の患者を対象としたホモ接合体マッピング法を施行し、疾患原因遺伝子座を第1番染色体短腕に同定した。さらに、家系においてはマーカーDIS220とその遠位に隣接する2つのマーカー DIS2648,DIS2752 において疾患との間に有意な連鎖不平衡を認めた。ついで、この連鎖不平衡を認めた領域、約400kbにわたるコスミド、BAC コンティグを構築し、ショットガン法でその塩基配列を決定し、コンピュータープログラムにより疾患原因遺伝子の検索を行った。その結果、単離した候補遺伝子の一つにおいて患者に特有な3つのナンセンス変異と1つのフレームシフト変異を同定した。 3.膠様滴状角膜変性症の遺伝子変異迅速診断 膠様滴状角膜変性症の日本人家系を対象とした。白血球より Genome DNA を抽出し、PCR反応により MISI の全翻訳領域を増幅した。センスプライマーにはあらかじめ T7 プロモーター配列、Kozac consensus 配列、ATG コドンを付加しておき、これに基づき in-vitro 転写/翻訳反応を行い、生成された蛋白を SDS変性アクリルアミドゲルにて泳動し、その長さを検定した。Protein Trunction Test(PTT)の結果、患者41人全てがこれらの変異のホモ接合体もしくは、複合ヘテロ接合体であり、この結果は PCR-RFLP もしくは、直接塩基配列決定の結果と完全に一致した。
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